また米沢型の鉈を手に入れた。
▲久しぶりにメルカリに米沢型の鉈が出品されていた。なかなか良い形をしていたのでつい買ってしまった。出品者様は去年11月にもお世話になった方で、発送元からすると山形県内の人。だいたい全長35cm位で、刃渡り20cm程。形状は典型的な米沢型の鉈である。
▲刻印がふたつ打たれていて、先の方には㊤の刻印がある。以前他の人から入手した鉈にも同じ刻印が打たれている物があった。全体の形状や鎚目の付き方が似ているので、同じ鍜冶の手による物だろう。
▲もうひとつの刻印は「米」のような印の上に凹んだ部分がある。この刻印は初めてだと思う。
▲裏返して見たところ。米沢型の鉈は片刃で、目釘は1本。そもそも東北地方の鉈は片刃の物がほとんどではないだろうか。普通は地金に鋼を鍛接した鋼付けなのだが、これは刃を磨いてみないとちょっと分からない。柄はオリジナルを保っている。
▲米沢型の鉈は若い時から使っていたので、握った時にしっくりくる。自分にとってはこれこそが鉈なのだが、もう作る人がいないのが残念だ。
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