世界の傑作機
No.198
SBDドーントレス
FAMOUS AIRCRAFT OF THE WORLD
No.198
SBD DAUNTLESS
令和3年1月5日発行
株式会社 文林堂
文林堂から隔月で発行されている「世界の傑作機」シリーズ。毎回特定の飛行機について、専門家の詳しい解説やその機体に直接関わった当事者の体験談、実機の貴重な写真や細部の図面等が載っており、資料としても役立ち、読物としても楽しめる他に類を見ない出版物だと言える。
SBDドーントレスは1939年にアメリカ海軍に制式採用された艦上偵察爆撃機。ノースロップ社で設計された機体を基にダグラス社で開発が進められ、生産された。エンジンはライト社で製造されている。ダイブブレーキを兼ねたフラップに丸い穴が空けられているのが特徴的な機体で、その卓越した急降下爆撃能力を生かして大日本帝国海軍の艦船を多数撃沈している。同型の機体がアメリカ陸軍にも採用されていて、A-24バンシーの名が付けられている。その性能はほとんどの面で当時大日本帝国海軍で運用されていた九九式艦上爆撃機を凌駕しており、それに加えて機体の頑丈さや操縦のしやすさが多くのパイロットに愛されていた。まさに傑作機と呼ぶに相応しい飛行機だったのだろう。
因みにドーントレスとは、不撓不屈の、という意味らしい。
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