この前、狐が寝ていた場所に、毛が沢山落ちていた。
よく見ると、毛の中に大きなフケのような、角質化した皮膚の断片が混じっている。これは典型的な疥癬の症状だが、後で顕微鏡で見てみたものの、ヒゼンダニは発見出来なかった。もう少し早く気付いていれば良かったのかも。
昨日、叔父の家に行く機会があって、この狐の事を話したら、叔父が興味深い逸話をしてくれた。叔父の祖父、つまり自分にとっては曾祖父に当たる人が狐を飼っていた事があるらしい。毛皮目当てに母狐を鉄砲で撃った時に、遺された子狐を引き取って育てたのではないかと言う。その狐はこの家の床下を寝床にしていたらしいのだが、今でも床下に眠っている狐の骨は、もしかしたらその狐の亡骸なのかも知れない。
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