2020年4月7日火曜日

飛庄のAB型


飛庄  AB型剪定鋏  180mm 金止


    先日ヤフオクで見つけた初見の剪定鋏。現行の飛庄のラインナップにはないデザインで、調べてみたら2014年に「飛庄AB型」としてヤフオクに出品されていた物とよく似ている。自分はまだ持っていなかったので早速入札してみたら他に入札者がなく、めでたく開始価格で落札出来た。届いた鋏をよく見たところ錆びや欠けもなく、未使用品と思われる。




▲切刃の平に「登録 飛庄」、ほっぺたには「責任付」の刻印。切刃の表側は鏡面仕上げになっている。




▲受刃の刻印は「特製」。





現行の飛庄のA型180mmと比べてみる。


▲左がAB型、右がA型。刃の付け根の段差になっている部分や刻印、柄の形状が違っている。箱に貼ってあるラベルのデザインや大きさも今とは違う。AB型はいつ頃、どのくらいの数が製造されたのだろうか。




いつも通り虫バネを取り付けてみた。


   最近の飛庄の剪定鋏は残念な事に虫バネに対応していない物が多い。こんな点からもちょっと古いモデルだという事が推測出来る。山形の剪定鋏については、まだまだ日本のあちこちに見知らぬ絶版モデルが眠っている可能性があると思う。




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「飛庄」は山形県山形市桧町の「飛塚製鋏所」の商標であり、初代の飛塚庄次郎氏の名前にちなんでいるという。庄次郎氏は山形市円応寺町の野村屋製鋏所の初代、衡田久作氏に師事している。

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