2021年9月11日土曜日

小透羽蛾

 

コスカシバ(♀)
Synanthedon hector


    鱗翅目スカシバガ科コスカシバ属。幼虫はバラ科木本の樹皮下に棲み、形成層を食害する。越冬も幼虫でおこなう。成虫は昼行性で蜂に擬態。

    家の近くで見つけたコスカシバの雌。夕方だったせいか、コマユミの葉の上でじっとしていた。












2021年9月10日金曜日

鶏頭

 

ケイトウ
「スマートルック」

C. argentea var. plumosa
“Smart Look”

   ヒユ科ケイトウ属の一年草。アフリカからアジアの熱帯地方原産。


    ▲今朝、テレビに出ていたケイトウの花を見て、普段花にはまったく興味の無い父が珍しく欲しがっているようだったので、早速コメリで似たようなのを探して買ってきた。







  ▲ ビニールポットのままじゃ味気無いので、ダイソーでまとめ買いしておいたプラスチック鉢に植え替えてプレゼントした。

   とは言ってもどうせ世話をするのはこっちなんだけど。







2021年9月9日木曜日

小脚長蜂 その2

 


コアシナガバチ
Polistes snelleni


膜翅目スズメバチ科アシナガバチ属。

    家の近くで見つけたコアシナガバチの巣。先月見つけた別の巣と比べるとかなり大きい。しかし何故か雄蜂しかいない。
    アシナガバチの女王が何らかの原因で早世すると、働き蜂が産卵する事があるという。その卵はすべて無精卵で、雄蜂しか孵化しない。働き蜂の寿命が尽きてしまうと、雄蜂だけが取り残されてしまう。
この雄蜂達はこれからどうなるのだろうか?










2021年9月8日水曜日

薄手火蛾

 

ウスタビガ(繭)
Rhodinia fugax fugax


鱗翅目ヤママユガ科ヤママユ属。

    家のすぐ近く、ミズナラやコナラの樹の下で、ウスタビガの繭を見つけた。枯れたクズの蔓にぶら下がっていて、手に載せてみると重さがある。まだ羽化する前の蛹が入っているようだ。普通は手が届かない高い所に繭を作るはずが、何かの事情でこんな低い位置に作ってしまった為に、人に見つかってしまったのだろう。ウスタビガの繭はヤマカマス(山叺)と呼ばれ、非常に手の込んだ作りになっている。上には羽化の時の脱出口が用意され、下には雨水を逃す為と云われる排水口がある。その排水口も単なるひとつの穴ではなく、内部に隔壁があって、その周囲にいくつかの穴が開けてある。繭自体は柄のような物で一点だけで固定されている。蛾の仲間でこんな複雑な構造の繭を作れるのはウスタビガだけだと思う。
















2021年9月7日火曜日

日暮

 

ヒグラシ(♀)
Tanna  japonensis  japonensis


半翅目セミ科ヒグラシ属。

     家の近くで拾ったヒグラシの雌。翅をバタバタさせて飛ぼうとするものの、もううまく飛べない様子。そう言えばいつの間にかセミの声が聴こえなくなった。その代わりコオロギ達が鳴き始めている。








2021年9月6日月曜日

白燈蛾

 

シロヒトリ(♂)
Chionarctia nivea


鱗翅目ヒトリガ科Chionarctia属。

    家の近くの街灯の下で見つけたシロヒトリの雄。翅を閉じている時は一見白一色だが、腹部側面や腿節が真っ赤で、そのコントラストがとても美しい。Zガンダムに出てきたモビルスーツ「キュベレイ」みたい、というか多分あっちの方がこっちの真似をしてるのだろう。いつかヘアペンシルとやらを出してる所を見てみたい。















2021年9月5日日曜日

世界の山繭蛾

 

Rudolf  E. J. Lampe  
SATURNIIDAE
  of the World 
  Pfauenspinner der Welt
Their Life Stages from the Eggs to the Adults 
 Ihre Entwicklungsstadien vom Ei zum Falter



2010年3月1日発行
Verlag Dr. Friedrich Pfeil 


  ドイツの昆虫学者、ルドルフ・E. J. ランペ氏(1933~2011)による世界のヤママユガ図鑑。現在ヤママユガ科には約1400種の蛾が含まれているが、本書にはそのうちの300種以上が収められている。卵から幼虫、蛹、成虫まで余計な説明はほとんど無しで、ほぼ写真だけで構成されており、繭を作らない種以外は繭の写真も掲載されている。幼虫は1齢から終齢まで全ての写真が載っている。成虫の写真のほとんどは標本なので、生体と比較すると色褪せが少し気になるところ。写真は実物大ではなく縮尺も記載されていない。著者による巻頭の解説は英語とドイツ語が併記されている。蛾に興味のある人なら買って損はない本だと思う。