羽黒山
A型剪定鋏 230mm
▲メルカリshopsで羽黒山の剪定鋏を購入した。出品者様は先日の富士鹿の剪定鋏と同じ兵庫県の方。
▲鏡面仕上げされた切刃の平に打たれた「登録 羽黒山」の刻印。「羽黒山」は山形市宮町の「株式会社はとや」の商標。
▲刃を開いた状態。
▲裏側。
▲受刃には「特製」の刻印。
▲刃は真鍮で鑞付けされている。
▲柄の内側は肉抜きされていない。
▲この形状の鋏は飛庄と村久で確認しているが、村久は留め金のバネをマイナスねじで固定しているので、リベットで固定しているこの鋏の製造元は、現時点では飛庄の可能性が高いと思われる。
飛庄と言えば、今年(2022年)の2月3日に三代目の飛塚靖仁氏が67歳の若さで亡くなられている。研究熱心で新製品の開発も積極的にされており、技術知識共に山形の鋏鍛冶の中でも最高の次元に達した方だったと思う。一番脂の乗りきった時期で、これからまだまだ後進の育成をしてもらえるはずだっただけに、非常に残念でならない。三代目の逝去に伴って、四代目の大貴氏が後を継ぎ、3月1日から社名も「飛塚製鋏所」から「株式会社 飛庄」に改められた。優れた職人であった先代を失った飛庄が今後どうなって行くのか、長い目で見守っていきたいと思う。
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