ハクビシン
Paguma larvata
ジャコウネコ科ハクビシン属。
昨晩、玄関で大きな物音がしたので見に行くと、猫が隅の方の何かに向かって唸り声をあげていた。懐中電灯で照らしてみたところ、そこにいたのはハクビシンの子供だった。「なにこれかわいい」と思って触ろうとしたら「しゃー」と威嚇された。ハクビシンは追い詰めると臭い匂いを出すので、とりあえず外に出してやったが、後になってよく思い返してみると、おなかをすかせて弱っていたような気がする。猫の餌でも少しくれてやれば良かった。ハクビシンは外来種だと勘違いしている人が多いが、外来種だという決定的な証拠があるわけではない。日本のハクビシンは台湾のそれとDNAが一致するらしいが、日本の海岸に打ち上げられる漂着物の中には台湾からやってきた物が少なくない事を考えると、大きな流木などに乗って自力でやって来た可能性もある。北海道から九州まで日本全国に生息していて、人が住まない山奥でも見付かる事がある。既に日本の生態系の一部になっているので、むやみに駆除なんかしてしまったら、かえって自然のバランスを崩してしまうのではないだろうか。
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