飛庄
片手刈込鋏(根切鋏) 曲刃
▲ 天童市の鈴木金物店から、飛庄の片手刈込鋏を取り寄せてみた。
…のだが、実は注文した時に向こうからのメールが届かず、お店が休みなのかなとか思ってそのまま放置していたら、お店の人が痺れを切らせて電話してきた。どうも迷惑メール設定ではじかれていたようで、向こうのメールアドレスを訊いて受信登録をしてみたらやっとメールが届き、なんとか無事に入手する事が出来た。
全長270mmの両刃の片手刈込鋏で、直刃は既に持っていたのだが、曲刃はまだ自分のコレクションに無い製品だった。
▲お馴染み、「飛庄」の刻印。
飛庄は山形市桧町の飛塚製鋏所の商標。
▲曲刃なので、刃はこんな風に反っている。2つの曲がった刃をピタリと揃える技術が凄い。
ところで、この鋏の柄の部分には赤と黄色のビニールのチューブが巻いてある。これは滑り止めや紛失防止に役立ちそうだが、このままにしておくとビニールに覆われた部分が錆びてしまう事がある。気になる人はビニールを剥がして錆止めに油などを塗っておいた方が良いと思う。
2 件のコメント:
またすごいのを探しだしましたねぇ!
飛塚製鋏所はどの位の種類の鋏を作っているのでしょう?
ホームページを見てもこのような曲刃がある様な事は掲載されていないし
探し出したかねぽんさんに脱帽です。
私が持っている曲刃は盆栽用の鋏だけなので、この飛庄の曲刃なら「村久」好きな
私でも一丁欲しくなりますね!
この様な日本の技能・技術が末永く続けて行けるのを祈るばかりです。
ムラさん、鋏は2つの刃を重ねて作るので、包丁や鉈などの単純な構造の刃物に比べると作るのが難しいのですが、ましてや曲刃になると、日本でこれを作れる職人は、もう数える程しかいないのではないでしょうか。
鋏職人の後継者不足の中、優れた技術が途絶えない事を僕も祈っています。
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