2020年3月31日火曜日

東洋の君主


オリエント
モナーク
SDD03003YO


ORIENT
MONARCH
SDD03003YO


  2015年に発売されたオリエントの海外モデル。。手巻き式の国産腕時計は今では珍しい。オリエントではモナークシリーズ3種だけだし、セイコーだとグランドセイコーやレディースの一部だけ、シチズンに至ってはもう製造していないと思う。
   サンレイ仕上げされたシャンパンゴールドの文字盤にはアラビア数字が植字されていて、上品な高級感が漂っている。時針と分針はブレゲ針っぽいデザイン。12時位置にあるパワーリザーブのインジケーターは手巻きの時計にはあった方が便利だろうし、オリエントらしい個性が出ていて良い。ケースはステンレス製で50m防水。直径は40mm、厚さ13mm、重さは66gで、手巻きにしては分厚い方だ。風防はサファイアではなく、普通のミネラルガラスだが、この値段では仕方ないだろう。傷を付けないように気を付けたい。皮のベルトは柔らかく、新品でも手首にフィットする。


ムーブメントはオリエント製キャリバー「48C40」で、21石の6振動。パワーリザーブは40時間以上で、日差は+25~-15秒。


   かつてのオリエントは個性的なデザインの腕時計を数多く作っていたが、最近は他のメーカーのパクリが目立つようになってきたのが残念。でもどうせ似たようなデザインなら他のメーカーの製品を買うよりオリエントの方が断然お買い得なのだから、わざわざ高い時計を買わなくても良いのではと思ってしまう。物は考えようである。

2020年3月29日日曜日

恵比寿笑い


エビス笑い
Pachypodium  brevicaule


キョウチクトウ科パキポディウム属。
マダガスカル原産。


    不定期に咲くこの植物。うちに来て5年近くになるが、花芽形成の条件がいまいちよく分からない。

2020年3月28日土曜日

東洋の渡鴉


オリエント
FAA02003B9
レイ・レイヴンII


ORIENT
FAA02003B9
`RAY  RAVEN  II ´

 2016年4月に海外市場向けに発売されたオリエントのダイバーズウォッチ。
ステンレス製のケースやベルトはガンメタル、文字盤や回転ベゼルは黒で精悍な印象。秒針の先端の赤が良いアクセントになっている。竜頭はねじ込み式で200m防水。風防はミネラルガラス製。ケースの直径は41.2mm、厚さ13.3mm。重さは169g。ムーブメントは自動巻きの「F6922」。22石の6振動、パワーリザーブは約40時間。日差は+25~-15秒。セイコーのダイアショックが組み込まれていて耐衝撃性がある。
2019年3月7日から国内向けの製品が「RN-AA0201B」という別の型番で販売されているが、オリエントではよくある事らしい。ネットでは同じ型番でカレンダーディスクが白いタイプの写真が見られるが、本当に実在しているのかは不明。また、450本限定という説もあるが、オリエントの公式サイトにはそのような表記はない。
   海外では、オリエントのダイバーズウォッチでドットインデックスのタイプに「Ray」というニックネームをつけていて、その中でもケースやベルトがガンメタル色のモデルを「Raven」(ワタリガラス)と呼んでいる。初代のRayやRavenは曜日送り用のプッシュボタンが2時位置についていたが、新機種ではそれが省略されてオリエントらしい個性が失われた半面、より洗練されたデザインになった。
 裏蓋にはカラスではなく2頭のイルカがレーザーで刻印されている。「MOVEMENT  JAPAN」と表記されている部分は、国内正規品の場合「MADE  IN  JAPAN」となっているのかも知れない。


   とうとうオリエントにまで手を出してしまった。いや、そういえば昔、オリエントの時計を買った覚えはあるのだが、たしか落として壊してしまい、修理に出したものの結局戻って来なかったというぼんやりした記憶がある。昔からオリエントの製品は低価格でありながら性能や品質が高い事で知られていたが、最近の製品にはあまり魅力的な物が無かった。今後コレクションが増えるかどうかはまだ分からない。



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「オリエント時計株式会社」は、東京都新宿区に本社を置く腕時計メーカー。1950年(昭和25年)に多摩計器株式会社として東京都南多摩郡日野町にて創業。東洋時計の日野工場を借り受け、翌年には現在の社名に変更して腕時計「オリエントスター」を発売する。業績悪化により2009年(平成21年)にはセイコーエプソンの機能子会社となり、2017年(平成29年)にはエプソンに事業統合されて、オリエントはエプソンの腕時計ブランドとなる。





2020年3月24日火曜日

あと1巻


講談社コミックス デラックス
月刊少年マガジン
かくしごと⑪
KAKUSHIGOTO
久米田康治


2020年3月17日  第1刷発行
株式会社講談社


   とうとうアニメ化されてしまったこの作品。すでに宣伝用の動画がネットで流れている。エンディングの曲が大滝詠一氏というのは、この漫画の表紙絵が大滝詠一氏のレコードジャケットを描いた永井博氏の画風のパロディーである事と繋がりがあるのだろう。てっきりこの漫画は実写ドラマになると思っていたのだが、先にアニメになるとは。まあいずれ実写版も作られるはず。姫ちゃん役に相応しい存在感のあるキャストが見つかると良いのだが。

  単行本は次の第12巻(2020年6~7月発売)で完結するらしい。なんか寂しい。


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「かくしごと」は月刊少年マガジンに2016年の1月号(2015年12月4日発売)から連載されているコメディー漫画。
作者の「久米田康治」氏は神奈川県出身、1967年9月5日生まれの漫画家。和光大学人文学部芸術学科卒業。デビューは1990年。

2020年3月21日土曜日

国鉄ホーマー


シチズン
ホーマー
国鉄モデル


CITIZEN
Homer
Second Setting



   その昔、国鉄職員が使っていた手巻き式の腕時計。
    1969年(昭和44年)から1981年(昭和56年)頃まで国鉄職員に貸与(支給)されていたらしい。一般への市販はされていない。
   今回比較的状態の良いものがメルカリに手頃な値段で出品されていたので購入させてもらった。

ケースの直径は約36.5mm、厚みは約10mm、ラグ幅は18mm。風防はプラスチック(アクリル?)製。文字盤も針もケースも全く飾り気の無い機能重視のデザイン。でもそこが良い。

   


  ▲裏蓋には「腕8022 東北鉄」の刻印。東北鉄とは東京北鉄道管理局の事。裏蓋も飾り気がなくシンプル。

    ムーブメントはシチズンの「Cal.0911」。21石で5振動/秒。鉄道時計なのでロービートの割りにはかなり正確だったらしい。



   ▲竜頭には「CTZ」の陽刻。これはCITIZENの略。小さめの竜頭は巻き芯に負担をかけないための配慮だろうか?


   さて、とうとうシチズンの時計にまで手を出してしまった。でも(今のところ)他に欲しくなるような物が見当たらないので、これ以上数が増える事はない(はず)。



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   シチズンの時計を製造していた「シチズン時計株式会社」(Citizen watch Co., Ltd.)は、東京都西東京市に本社を置く精密・電子機器メーカー。1918(大正7年)年に「尚工舎時計研究所」として創業。1930年(昭和5年)に現在の社名になる。同社の時計製造部門は2013年(平成25年)にはシチズングループの他の数社と合併して「シチズン時計マニュファクチャリング株式会社」(Citizen watch Manufacturing Co., Ltd.)となり、埼玉県所沢市に本拠を置いている。

2020年3月15日日曜日

エポスのクロノグラフ


epos
3365BKM


エポス
3365BKM


   最近メルカリにて格安で買ったエポスのクロノグラフ。エポス初のダイバークロノグラフで2005年発売。


    ケースはステンレス製で、直径44mm、厚さ15.5mmくらい。随分と馬鹿でかいなと思ったが、似たような性能のセイコー・プロスペックス「SBEC002」と比べてみたら、あっちの方が重さも含めて大きかった。リューズやストップウォッチのボタンはスクリューロック式。逆回転防止ベゼル付きで風防はサファイアガラス製。


   200m防水だが裏蓋はシースルー。ムーブメントは1973年に発表されたETA (Valjoux)のCal.7750で自動巻き。25石の8振動/秒で、パワーリザーブは44時間前後。大量生産されている信頼性の高いムーブメントで多くのブランドで採用されている。


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「エポス」(Montres EPOS SA.) は、スイスのベルン州ビール/ビエンヌに拠点を置く機械式時計のメーカー。1983年にピーター・ホッファーにより創立された。そのルーツは1925年、時計職人ジェームス・オベールがジュウ渓谷に作った時計工房にあるという。

猫こけし4匹目


     またまた梅木直美さん猫こけしが我が家にやって来た。


今度の模様は「重ね菊」







うーん、かわいい。






ギャー、猫こけしちゃん逃げてー!





これで4匹目。いつの間にか多頭飼いに。


    梅木さんの猫こけしに描かれている図柄には色々なバリエーションがあるけど、自分はこういう伝統的な模様が好きだ。

2020年3月10日火曜日

コイの季節


   水が温んできて、冬の間物陰にじっと潜んでいた池の鯉が姿を現して泳ぎ回るようになった。


   どうやら冬の間に死んだ鯉は1匹もいなかったようでほっとした。

2020年3月9日月曜日

凍結バージョン


東宝大怪獣シリーズ
シン・ゴジラ
ゴジラ(2016)凍結Ver.


   プレミアムバンダイに予約注文していたシン・ゴジラのフィギュアが届いた。株式会社プレックスから発売された東宝大怪獣シリーズの凍結バージョンである。本当はバンダイの怪獣王シリーズの凍結バージョンが欲しかったのだが、なかなか発売されそうにないので、ついこちらに手を出してしまった次第である。



   怪獣王シリーズに比べるとこちらの方がディテールが細かくて出来が良いのだが、ちょっと値段がはるのが残念。あと、色が鉛みたいな色で、ちょっと自分のイメージとは違っていた。出来ればもっと白っぽい、冷凍マグロみたいな感じだと良かったのに。



映画のラストシーンに出てきた気色悪い尻尾の先端もそれなりに再現されている。



   怪獣王シリーズ2体と一緒に並べてみた。背の高さは27cm程で、ほとんど変わらない。ただ東宝大怪獣シリーズは尻尾が無茶苦茶長い。本来はこれが正しいのだろう。

   さて、この後もし怪獣王シリーズの凍結バージョンが発売されたら、それも買うべきだろうか。 あるいは東宝大怪獣シリーズをコンプリートすべきか。大変悩ましい所である。

福寿草とマンサク


フクジュソウ


Adonis  ramosa

キンポウゲ科フクジュソウ属の宿根草。




マルバマンサク


Hamamelis japonica  var. discolor f. obtusata

マンサク科マンサク属の落葉小高木。



  庭の福寿草とマンサクの花がもう咲き始めた。いつもの年だと福寿草は雪融け後の4月になってから、マンサクは春の彼岸の入りに咲いているのだが、今年は異常気象で積雪がほとんど無かったせいでこんなにも早く咲いてしまったのだろう。

    気象庁によると、今日の米沢の最高気温は17.8℃(!)。どうなってるんだろうね。

カモシカの親子に再会


ニホンカモシカ


Capricornis crispus

ウシ科カモシカ属の偶蹄類。


   今日、父と一緒に銀行に出掛けようとしていた時に、近くの畑にカモシカの親子が来ているのを見かけた。


   多分去年の秋に見た親子だと思うのだが、実際のところカモシカの個体の識別なんてどうやってしたら良いのだろう?


仔カモシカのアップ。


もうすぐ親離れ、子離れの季節。


2020年3月8日日曜日

夜に翔ぶものたち


最近読んだ本

ハヤカワ文庫
ナイトフライヤー
ジョージ・R・R・マーティン


酒井昭伸=訳
2019年5月15日
株式会社早川書房発行

   アメリカのTVドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」の原作者として有名なジョージ・R・R・マーティンの第5短編集「Nightflyers」の全訳。オリジナルは1985年発行。収録作品は以下の6篇。


   「ナイトフライヤー」`Nightflyers´ (執筆1978年、初出1980年)

  「オーバーライド」`Override´(1972、1973)

  「ウィークエンドは戦場で」`Weekend in a War Zone´(1973、1977)

    「七たび戒めん、人を殺めるなかれと」  `And Seven Times Never Kill Man´(1974、1975)

  「スターリングの彩炎をもってしても」`Nor the Many-Colored Fires of a Star Ring´(執筆年不明、初出1976)

   「この歌を、ライアに」`A Song for Lya´(1973、1974)



    壮大かつ緻密な舞台設定、個性的な登場人物達、スリルとサスペンスに満ちた、多様で中身の濃い物語、異世界を瑞々しく活々とした筆致で、まさしく目に浮かぶように描写している。どの作品も小説である事を忘れてしまう程、物語の中に引き込まれてしまった。文章が脳内で極彩色の映像になり、血や汗の匂いになり、冷たい風の感触になり、労せずして作品世界に没頭する事が出来た。これは著者の才能だけでなく、訳者の力量にもよるのだろう。読後の満足感は100点満点、久しぶりに美味しい物をお腹いっぱい食べたような気分である。

2020年3月2日月曜日

ビーチコーミング関係の洋書 その2


BEACHCOMBING  THE  PACIFIC

AMOS  L.  WOOD


1997年3月1日
Schiffer  Publishing  Ltd. 発行



    Amos  L.  Wood 氏といえば1985年に出版された「Beachcombing For Japanese  Glass Floats」が有名だが、あちらがタイトル通り日本製のガラス浮き中心の内容だったのに対し、こちらは漂着物全般について書かれている。掲載されている写真はやはり白黒ばかりなのがちょっと残念。

   日本海沿岸の漂着シーズンもそろそろ終わる頃。何とか時間を作って海に行けると良いのだが。