2018年4月25日水曜日

今日の植物 37

  タムシバの花
   Magnolia  salicifolia
   タムシバは、モクレン科の落葉小高木。
   独立行政法人森林総合研究所関西支所の2010年(平成22年)の11月の研究情報(No.98)によると、タムシバには西日本に分布する「高木型」と、東日本に分布する「低木型」の2種類があり、両者は別種と考えられるという。それぞれ雄蕊と雌蕊の数の比率が違っていて、高木型は雄蕊が40~60、雌蕊が30~50で、低木型の雄蕊は50~70、雌蕊は15~40くらいだそうだ。低木型は高木型より明らかに雄蕊の数が多くなる傾向があるらしい。







   そこで、我が家の周辺の山林で咲いているタムシバを調査してみる事にした。まず、1本の木から1輪ずつ花を採ってきて、雄蕊と雌蕊の数を数えてみる。するとこのような結果になった。

       s(雄蕊数) p(雌蕊数)   p/s
A       60                 38                0.63
B       56                 35                0.62
C       74                 43                0.58
D       74                 48                0.64
E       68                 44                0.64
F       80                 32                0.40


   サンプルFを除くと高木型と低木型の中間の値を示しているのがわかる。
 
   それで今度は、低木型の値を示したサンプルFと同じ株から複数のサンプルを採って調べたのがこちらである。


             s                p                p/s
F          80              32               0.40
G          72             32               0.43
H          67             22               0.32
I            63             27               0.42
J            70             32               0.45
K           77             27               0.35


   一応低木型の範囲に入ってはいるが、同じ株でも花によってかなりばらつきが有る。タムシバの雄蕊や雌蕊の数は遺伝子だけで決まるわけでは無い事がわかる。花芽形成時の栄養状態や気象条件、あるいは木の年齢とか病害虫の影響等によって変化する事が有るとすれば、これらの形質をタムシバの分類に利用するのは無理があるように思える。
  もし1本の木を何十年も調査してみたら、どんな結果が出るのだろう。













    自分は、以上の理由からタムシバに高木型と低木型の2種が存在するという説を支持する事は出来ない。
  サンプル数が少なすぎるので、自分の調査に学術的な意味があるとは思っていないが、今回の調査によって、自分の目で確かめる事がいかに大切かが解ったような気がする。

 

2018年4月24日火曜日

今日のおやつ 78

  メイトーの「カスタードプリン」







 
   メイトーのカスタードプリンを販売している「協同乳業株式会社」(Kyodo Milk Industry Co.,LTD.)は、東京都中央区に本社を置く総合乳業メーカー。1953年(昭和28年)名古屋精糖の子会社として創業。


   去年の秋に二階の軒天の合板に穴をあけられてしまった。全部で5ヵ所。犯人はアオゲラ。
  本当は塞がないといけないのだが、高い所で手が届かない。どうしたもんかな、と思っているうちに今度はムクドリの夫婦がその穴から出入りしている。どうやらヒナがいるらしい。
   器物破損と住居侵入。相手が鳥じゃ被害届を出すわけにもいかないし、弁償してもらう事も出来ない。
   困った、困った。


   カスタードプリン、ご馳走様でした。

 

今日の植物 36

  コブシの花
   Magnolia  kobus







   この辺り、つまり山形県に分布しているのは多分キタコブシ(M.  kobus  var. borealis)という変種だと思うが、今一つ普通のコブシとの違いが解らない。花の大きさなんて個体差があるんだから、あまりあてにならない。







  タムシバとの違いは、開花と同時に葉が見られる事らしいが、枝によって違う事もあるし、タムシバだって咲き進むと葉が出ている場合がある。花の時期は紛らわしい事この上無い。







  植物の分類って難しい。

2018年4月23日月曜日

今日のおやつ 77

  プレシアの
 「塩キャラメルチーズケーキ」








    「株式会社プレシア」は、神奈川県横浜市にある食品メーカー。1994年(平成6年)設立。現在「エア・ウォーター株式会社」の子会社。

  プレシアの「塩キャラメルチーズケーキ」は、「沖縄の塩シママース」使用って書いてあるけど、シママースって何? 普通の塩とどう違うの?最近外国の高い塩とか有難がって使ってる人いるけど、どうしてなの?しょっちゅう塩の種類変えてたら料理の時塩加減間違えてしょっぱくなったりしないのかなあ。


    塩キャラメルチーズケーキ、ご馳走様でした。

今日の植物 35

  黒文字の雄花













  Lindera umbellata

  クロモジは、クスノキ科の落葉低木。雌雄異株。
   この辺りに生えているのは、オオバクロモジ(L. umbellata var. Membrancea)という変種で、基本種より葉や種子が一回り大きいらしい。基本種と同じように高級楊枝の材料になり、黒文字油を採る事も出来る。








   庭のソメイヨシノが満開になった。







   でも思った程は咲いていない。下の方の枝には花が沢山咲いているが、上の方は花をヒヨドリに食べられてしまったようだ。

2018年4月22日日曜日

今日のおやつ 76

  清流庵の「抹茶羊かん」













   清流庵の抹茶羊かんを販売する「株式会社佐藤園」は、静岡県静岡市の茶葉販売業者。1991年(平成3年)創業。抹茶羊かんの製造は、静岡市静岡市の「マルカブ佐藤製茶株式会社」。


   今日も28℃超え。除雪機を車庫にしまった。


   抹茶羊かん、ご馳走様でした。

今日の植物 34

  アオイスミレ
   Viola hondoensis

   スミレの2番手はアオイスミレ。
  このスミレは、他のスミレとは少し異なる性質を持っている。




  普通のスミレの仲間は、種子が熟すと果実が上を向いて、種子を弾き飛ばすが、アオイスミレの果実は下を向いたまま裂けて、種子を弾き飛ばす事は無い。これはおそらく、最初からアリの仲間に種子を運んで貰う事に特化した性質だと思われる。また、花が終わるとランナー(匍匐茎)が伸びて、その先に根をはって横に拡がっていく性質がある。群生があっても、それらが種子で殖えた株かランナーで殖えた株かは、一目では判別出来ない。










   この前買ってきたクラブアップルのプロフュージョンが満開になった。リンゴの仲間は、春の花と秋の実と両方楽しめて良い。どんな実が生るのだろうか。