萩の月 8インチ A型剪定鋏
「萩の月」というと、仙台のお菓子が有名だが、それ以外にも「萩の月」が存在する。それは、山形県山形市に本社を置く「花楯産業株式会社」で販売している剪定鋏である。
楽天市場で下の画像を見た瞬間、製造元は間違いなく「飛塚製鋏所」だと分かった。
自分の「飛庄」のA型剪定鋏のコレクションに加えようと思い、早速注文してみた。
のだが、届いた荷物を開けてみたら、全く違う形の鋏が出てきた。
店にメールで文句を言ってやろうとしたのだが、すんでの所で思いとどまる自分。
「ひょっとして掘り出し物では…」
よく見ると、刃の部分が「ろう付け」されている。
「たしか、これと似たような鋏、持ってたよな」
と思い、探してみたらあった。
以前、どこかのホームセンターで手に入れた「新国光」のA型7吋(インチ)である。(新国光は山形県山形市の東北打刃物株式会社の商標)
左が「新国光」 右が「萩の月」
大きさは違うが基本的な作りは同じである。どちらの刃もろう付けだし、握り部分の内側が肉抜きされていない点もそっくりだ。新国光の方のバネ部分が違うのは、本来立バネが付いていたのを自分が虫バネに取り替えたからで、元々は同じバネがついていた。
この2つの剪定鋏の製造元は、やはり「飛庄」だと思われる。ただ、今の飛庄のA型は改良された別の形になっているので、おそらくこれらは売れ残りの古いタイプなのだろう。今はもう生産されていない旧型の製品に巡り会えて、かえって得をした気分である。お店に文句を言って、「送り返して下さい」とか言われたら困るので、この事は秘密にしておこう。(その後の考察で右は小松製鋏所製と判明。)
というわけで、この剪定鋏も早速虫バネに交換してみた。
ますます可愛くなったと思うが、いかがだろうか。