薔薇
「クライスラー・インペリアル」
‘Chrysler Imperial’
「シャーロット・アームストロング」(Charlotte Armstrong) と「ミランディ」(Mirandy) の交配で生まれたハイブリッド・ティー 。1952年発表。作出者はアメリカのウォルター・ラマーツ(Dr.Walter E. Lammerts)。 花には強いダマスク香がある。品種名はアメリカのクライスラー社が製造した自動車の名前から。この品種を母親として、「パパ・メイアン」「オクラホマ」「ミスター・リンカーン」といった優れた赤薔薇が生まれている。
▲今年も開花したクライスラーインペリアル。2015年4月購入。
「パパ・メイアン」
‘Papa Meilland’
強いダマスク香がある。1963年にフランスのアラン・メイアン(Alain Meilland)が作出したハイブリッド・ティー。交配親は「クライスラー・インペリアル」(Chrysler Imperial) ×「シャルル・マルラン」(Charles Mallerin)。品種名は、作出者の祖父アントワーヌ・メイアン(Antoine Meilland)にちなむ。1988年にシドニーで開催された第8回世界バラ会議で殿堂入りをしている。同じ交配の三兄弟の中では、花色も枝の太さも中庸。
▲パパメイアンは2014年7月に購入。
「オクラホマ」
‘Oklahoma’
1963年にアメリカのハーバート・セシル・スイム(Herbert Cecil Swim)とO・L・ウィークス(O.L.Weeks)が作出したハイブリッド・ティー。交配親は「クライスラー・インペリアル」(Chrysler Imperial)×「シャルル・マルラン」(Charles Mallerin)。同じ交配で生まれた「パパ・メイアン」や「ミスター・リンカーン」と共に黒赤薔薇三兄弟と呼ばれる事も。3品種の中では花の色が一番黒く、枝が一番細い。強いダマスク香がある。品種名は作出者の1人、スイムの出身地がオクラホマ州だった事から。オクラホマ州の公式の州花。
▲このオクラホマも2014年7月に購入。実際の花の色は写真よりも黒っぽい。
「ドゥフトボルケ」
‘Duftwolke’
1963年にドイツのマティアス・タンタウ・ジュニア(Mathias Tantau Jr.)が発表したハイブリッド・ティー。交配親は「プリマバレリーナ」(Prima Ballerina) ×「モンテズマ」(Montezuma)。
Duftwolkeとは香りの雲という意味で、英語だとFragrant Cloudとなる。花には強いフルーツ香がある。1981年にエルサレムで開催された第5回世界バラ会議で殿堂入りを果たしている。
▲ドゥフトボルケは2018年4月に米沢のダイユーエイトで購入。毎年安定してよく咲いてくれている。