2023年5月31日水曜日

薔薇三品種

 


我が家の薔薇が今年も咲き始めた。



▲「 クリムゾン・グローリー」
‘Crimson Glory’

    1935年にドイツのウィルヘルム・コルデス2世(Wilhelm J. H. Kordes  II )が発表したハイブリッド・ティー。交配親は「カトリーヌ・コルデス」(Cathrine Kordes)  ×「W.E.チャップリン」(W.E.Chaplin)。

2014年8月購入。







▲「シャルル・マルラン」
‘Charles  Mallerin’

  1947年にフランスのフランシス・メイアン(Francis Meilland)が作出したハイブリッド・ティー。 資料によっては1951年という記述もあるが、それはアメリカに導入された年である。「グロリア・デ・ローマ」(Gloria di Roma)に「コンゴ」(Congo)を掛け合わせて生まれた株に「タッサン」(Tassin)を交配して作出した。シャルル・マルランという品種名は、フランシス・メイアンの恩師だった育種家の名前にちなむ。「パパメイアン」「オクラホマ」「ミスターリンカーン」の黒赤系名花三兄弟の父親としても有名。ダマスク系の芳香がある。

     これも2014年8月購入。天気が良かったので今日咲いたばかりなのにもう日焼けしている。







▲「ジョン・S・アームストロング」
‘John S. Armstrong’

    アメリカのハーバート C. スイム(Herbert C. Swim)が1961年に発表したグランディフローラ。母親はピンク花の「シャーロット・アームストロング」(Charlotte Armstrong)で、父親は名無しの権兵衛(unnamed  seedling)。品種名はカリフォルニアのアームストロング・ナーセリー(現在のアームストロング・ガーデンセンター)の創設者ジョン・サミュエル・アームストロング  John  Samuel  Armstrong(1865~1965) に因む。また、この薔薇の親になった「シャーロット・アームストロング」の品種名は彼の奥さんの名から来ていて、同名の推理小説家とは関係ない。

これは2015年5月に購入。







鳥の羽根

 

    家の近くで拾った鳥の初列風切羽。



▲長さ約14cm、幅約3cm。色はダークグレーで先の方2cm程がライトグレーになっている。さて、誰の落とし物でせうか?


答えは、





キジバト 
Streptopelia orientalis

ハト目ハト科キジバト属。







鯉捕獲

 

コイ
Cyprinus carpio

コイ目コイ科コイ属の淡水魚。



▲昨晩、家の前の県道の側溝で見付けて速攻で捕獲した鯉。近くの河川と側溝の間には2箇所以上の障碍があるので、これは4年前に我が家の池で生まれた稚魚が逃げ出して成長した個体だと思われる。体長約30cmで、鱗の配列に一部乱れがある。日本に棲息しているコイには在来種のノゴイと外来種のヤマトゴイがあって、遺伝子レベルでは別種と言える程の差があるそうだが、この個体はノゴイとヤマトゴイの中間の体形をしているようにも見える。この捕獲した鯉は今、我が家の池で他の鯉と一緒に元気に泳いでいる。









2023年5月30日火曜日

延根千鳥

 

ノビネチドリ
Neolindleya camtschatica

ラン科ノビネチドリ属の宿根草。



▲米沢の八谷鉱山跡の近くで見付けたノビネチドリ。道路際の結構目立つ場所に咲いていた。








▲よく今まで盗掘に遭わなかったものだ。







背高天社蛾

 

セダカシャチホコ
Euhampsonia cristata

   鱗翅目シャチホコガ科Euhampsonia属。幼虫はブナ科コナラ属の葉を食べる。年2化で蛹態越冬。



    ▲昨晩、近所の街灯下で見付けたセダカシャチホコの成虫。背中の毛がモヒカンカットのように立っている。





2023年5月29日月曜日

天道虫




 
カメノコテントウ
Aiolocaria hexaspliota

    鞘翅目テントウムシ科カメノコテントウ属。クルミハムシ、ドロノキハムシ、ヤナギハムシなどの幼虫や蛹を食べる。オオテントウやハラグロオオテントウと並ぶ日本三大テントウムシのひとつ。




▲株式会社バンダイさんから発売されたカメノコテントウのアクションフィギュア。「いきもの大図鑑 アドバンス・テントウムシ」のラインナップのひとつ。






▲例によってCTスキャンのデータを基にして原型を製作しているので本物そっくりの形状をしている。





▲監修は有限会社むし社のゲニモトさんこと阪本優介氏。文一総合出版のテントウムシハンドブックの著者でもある。






▲体長約6cm。本物は10~12mm位なのでだいたい5~6倍のスケール。











     ▲死んだふりも出来る。胸にあいている穴はディスプレイスタンドに取り付ける為のもの。





    ▲下翅を取り付けて飛行態勢も再現可能。翅を広げると幅18cmになる。








▲今回発売されたラインナップは全4種。

01.ナナホシテントウ
02.ナミテントウ
03.キイロテントウ
04.カメノコテントウ

   以前からバンダイさんにリクエストしていたテントウムシが本当に発売された。すごく嬉しいのだか、ひとつ残念な事が。それはキイロテントウの肢が1本とれて失くなっていた事。大量生産の玩具をひとつひとつ検品するのが大変なのは分かるのだが、前にもこういう事は何度かあったので、出来れば改善してもらいたいと思う。






2023年5月28日日曜日

エリザベス(笑)

 


かっこわらい雑貨店

「エリザベス」



  ▲愛知県豊橋市に工房を構える「かっこわらい雑貨店」さんのソフトビニール製フィギュア「エリザベス」3体。高さ約22cm。ソフビの人形というと単なる玩具と思っている人が多いかも知れないが、かっこわらい雑貨店さんの製品は一種のポップアートだと自分は考えている。いや、詳しい事は何も知らないのだが。





2023年5月27日土曜日

いもゆで工房さんのロボット その7

 

「まえづのさん ひつじつの」と「つのちゃん あかつの」



▲東京都府中市の「いもゆで工房」さんのろぼ2体。左が新作の「まえづのさん  ひつじつの」で、真鍮製。鼻先の角は羊の角が使われている。右の「つのちゃん  あかつの」は洋白と真鍮の組み合わせで、頭の角はココボロという銘木で出来ている。従来の「つのちゃん」とは角の形状が異なる。どちらも高さ約4cm。







2023年5月26日金曜日

下手物

 
ビバリウムガイド 
VIVARIUM 
GUIDE
No.101
2023年夏号

令和5年5月22日発売
株式会社 エムピージェー発行




   ビバリウムガイド(VIVARIUM  GUIDE)は、株式会社エムピージェーが年4回発行する爬虫類・両生類の飼育情報誌。 1997年、月刊アクアライフの増刊号として創刊。2017年の通算77号から正式に雑誌コードを取得し、独立季刊誌になっている。

   今号で通算101号という事で、これまでの通常版とは違い、今回は初心者向けの飼育図鑑の形式をとっていて、「ゲテモノ新生活」と題してほぼ全ページカラーで、ほぼ全ページ編集長の冨水明氏が執筆している(一部海老沼剛氏も書いているが)。表紙はアフリカ北部原産の「サバクトゲオアガマ」(Uromastyx acanthinura)。

次号からは通常営業に戻るらしい。







2023年5月25日木曜日

玫瑰開花

 

ハマナス
Rosa  rugosa

バラ科バラ属の落葉灌木。



▲家の前に植えてあるハマナスが今年も咲き始めた。この株は2014年に新潟の村松浜で採取した種子の実生の内のひとつ。ハマナスの種子は低温にさらされないと発芽しないので、実から取り出した種子を湿らせた土と一緒に冷蔵庫に2~3ヶ月保管してから播くと良い。発芽率はかなり高い。







虎蛾の交尾


 
トラガ
Chelonomorpha japana japana

     鱗翅目ヤガ科 Chelonomorpha 属。トラガ科とされる事もある。幼虫の食草はサルトリイバラ科のシオデ属。蛹態越冬で年1化。成虫は4~6月に出現し、昼間活動する。




   ▲倉庫のシャッターに交尾中のトラガがとまっていた。おそらく上が雌で下が雄。これまでトラガの雌雄をどうやって判別するのか分からなかったが、この写真で少し違いが分かった。かなり微妙だが、雄の触角の先の方がわずかに太くなっている。いや、もしかしたら個体差とか目の錯覚かも知れないのでもう少し調べてみる必要があるだろう。






2023年5月24日水曜日

四匹目羽化

 


オオクワガタ(♀)
Dorcus hopei binodulosus

鞘翅目クワガタムシ科オオクワガタ属。




  ▲菌糸瓶で育てていたオオクワガタの4匹目が羽化した。体長39mm。今度も雌だった。あとまだ羽化していないのがもう2匹いるのだが、1匹はまだ蛹でそれも雌。残る1匹は10日程前に確認した時にはまだ幼虫で、雌雄は不明だった。これまでのところ、雄は1匹だけ。オオクワガタの性別が何によって決まるのか知りたい。







2023年5月23日火曜日

クレマチス三品種

 


クレマチス

キンポウゲ科センニンソウ属。




▲「リチャード・ペンネル」
Clematis ‘Richard Pennell’

   キンポウゲ科センニンソウ属の蔓性木本。 イギリスのWalter Pennellによって作出されたラヌギノーサ系の交配種。1974年発表。品種名‘Richard Pennell’は作出者の息子の名に因む。交配親は‘Vyvyan Pennell’בDaniel Deronda’








▲「H.F.ヤング」
Clematis ‘H.F.Young’

   キンポウゲ科センニンソウ属の蔓性木本。英国のWalter E. Pennellが作出したラヌギノーサ系(あるいはパテンス系)の園芸品種。1962年発表。品種名はグリムズビーにあるPennell社のナーセリーの所長の名にちなむ。









▲「ドクター・ラッペル」
Clematis  ‘Doctor Ruppe’

    アルゼンチンの医師 Gomez Ruppelによって作出されたパテンス系の園芸品種。1975年発表。



   3品種とも2018年に地元のコメリで買った株で鉢植えで育てている。真冬も外に出しっぱなしだが、この季節には毎年ちゃんと花を咲かせてくれている。








2023年5月22日月曜日

昼の蛾

 

トラガ
Chelonomorpha japana japana

     鱗翅目ヤガ科 Chelonomorpha 属。トラガ科とされる事もある。幼虫の食草はサルトリイバラ科のシオデ属。蛹態越冬で年1化。成虫は4~6月に出現し、昼間活動する。



▲薔薇の葉の上にとまったトラガの成虫。夜の蝶は実際には存在しないが、トラガのような昼の蛾は珍しくない。







2023年5月21日日曜日

小鍬形



コクワガタ(♂)
Dorcus  rectus  rectus

鞘翅目クワガタムシ科オオクワガタ属。


  ▲いきなり茶の間に出現したコクワガタの雄。我が家ではよくある事。体長32mm。






2023年5月19日金曜日

平べったいこけし

 

梅木直美さんのこけし。



  ▲メルカリで入手した梅木直美さんの平べったいこけし。出品者様は千葉県佐倉市の I さん。高さは2寸。こういう形のこけしを何て呼んだら良いのだろう?














三匹目羽化

 


オオクワガタ(♀)
Dorcus hopei binodulosus

鞘翅目クワガタムシ科オオクワガタ属。




▲少し前から羽化を確認出来ていたオオクワガタを菌糸瓶から取り出してみた。体長約40mmの元気な雌だった。









2023年5月18日木曜日

薄羽揚羽

 

ウスバシロチョウ(♂)
Parnassius citrinarius

   鱗翅目アゲハチョウ科ウスバシロチョウ属。幼虫の食草はムラサキケマン、エゾエンゴサク、ヤマエンゴサクなど。卵態越冬。



▲昨年に続いて今年も庭にウスバシロチョウがやって来た。ウスバシロチョウとは云ってもシロチョウ科ではなくアゲハチョウ科なので最近はウスバアゲハとも呼ばれるらしいが、その名では見た目を表していない。まして漢字にすると薄羽揚羽になり今一つな感じだ。

気象庁によると今日の米沢の最高気温は32.2℃で昨日に引き続き真夏日を記録した。氷河期の生き残りと云われるウスバシロチョウにとってこの暑さは決して快適とは云えないだろう。





2023年5月17日水曜日

牡丹三品種

 

ボタン
Paeonia suffruticosa

ボタン科ボタン属の落葉灌木。



▲「越の陽春」







▲「天衣」

   







▲「大正の誇」


   どれも2016年にコメリで買ってきた株で鉢植えで育てている。気象庁によると今日の米沢の最高気温は30.4℃。日向に置いておくと花がすぐ萎れてしまうので日陰に移動した。






2023年5月16日火曜日

マゼンタ色の猫こけし

 


梅木直美さんの猫こけし。



▲山形市在住の蔵王高湯系こけし工人、梅木直美の手による猫こけしをヤフオクで入手した。出品者様は宮城県の方。この色と柄のこけしは持っていなかった。胴に描かれているのは何の花だろうか?





田畑八重

 

シャクナゲ
「田畑八重」
Rhododendron ‘Tabata-Yae’

  ツツジ科ツツジ属の常緑灌木。福島県の田畑良夫氏が「ヤクシマシャクナゲ薄毛八房」と「ネモトシャクナゲ」を交配して作った。2002年1月30日認証。



▲昨年1月に福島県只見町の富士園芸さんから取り寄せたシャクナゲ「田畑八重」の花が咲いた。我が家では初めての開花で2房咲いている。八重咲きの白い小ぶりの花。







▲淡い黄色の八重咲き品種「ときめき」が満開。








▲「細葉赤交配」や、






▲「隠岐赤花」も満開に。