2022年5月31日火曜日

高脚蟹

 


タカアシガニ
Macrocheira kaempferi


十脚目クモガニ科タカアシガニ属。



    ▲飽和潜水で水深200メートルの深海に潜ってタカアシガニを見てきた。







▲というのは嘘で、これは株式会社バンダイから発売されたタカアシガニのフィギュア。ガシャポン「いきもの大図鑑」シリーズの「かに02」のラインナップのひとつ。















▲大きさはこれくらい。だいたい1/10くらいのスケール。





▲おなか側から見たところ。なんか美味しそう。でもちょっとフェイスハガーにも似ている。






▲同じ1/10サイズという事で、今回は特別に株式会社飛電インテリジェンスの社長秘書様にお越しいただいて、タカアシガニとの2ショット写真を撮らせてもらった。左がタカアシガニで、右が社長秘書様。って見れば分かるか。

それにしてもタカアシガニでかっ。






▲今回同時発売の「かに02」のラインナップは全4種類。

01.タカアシガニ
02.アカテガニ(黄色)
03.アカテガニ(赤)
04.スベスベマンジュウガニ(リアルカラーver.)

    でもどうしてアカテガニとかスベスベマンジュウガニとか地味で不味い種類を商品化したのか分からない。どうせならタスマニアオオガニとかダンジネスクラブにすれば良かったのに。甲殻類全体に幅を拡げればオマールエビとかイセエビとかテイオウグソクムシとかまだまだ魅力的な巨大種が沢山いるのに。もしかしたらバンダイさんは第3弾とか第4弾とかのために凄いネタを小出しにしているのだろうか。






2022年5月30日月曜日

セルロイドの万年筆 その2

 


「また万年筆買うてまんねん」



    ▲最近、また万年筆を買った。左はプラチナ製、右は大西製作所製。





▲まず、プラチナ萬年筆の#3776センチュリー「金魚」の方。福岡県宇美町のオフィスランドさんから取り寄せた。軸の素材はセルロイド。収納時の長さは約135mm。





▲キャップを取って軸尻に付けた状態。





▲ニブは14金製。





▲プラチナ専用のコンバーターとカートリッジが使える、というかそれしか使えない。




   ▲セルロイドなので継ぎ目があるが、意識して見ないと気付かないかも。






▲次は大阪市のペンハウスから取り寄せた大西製作所「錦鯉」オノトタイプ。ペンハウスのブランド「Pent」名義で販売されている。軸の素材はアセテート。収納時の長さは約140mm。






▲こちらもニブが14金製。





   ▲尻軸にネジが切ってあって、ここにキャップを固定出来るようになっている。





   ▲キャップを固定した状態。こちらの軸はアセテートの塊を削り出して作っているので、継ぎ目は無い。キャップにはクリップが無いから、机の上やポケットから落としやすいので気を付けたい。




▲コンバーターはSCHMIDT製が付属している。という事は、カートリッジも汎用性の高いヨーロッパタイプが使える。


   さて、今回買った「金魚」と「錦鯉」。どちらもうっとりするくらい美しい。いつまでも眺めていられる。そんなに暇じゃないけど。
   使うのがもったいないようにも思うが、とりあえず一度だけ使ってみて、多分その後はしまいっぱなしになるような気がする。







2022年5月29日日曜日

沈丁花の実

 


ジンチョウゲ
Daphne odora

ジンチョウゲ科ジンチョウゲ属の常緑灌木。



   ▲今年1月に福島県只見町の富士園芸さんから取り寄せた沈丁花に、橙色の実がひとつだけ生っていた。富士園芸さんによれば、この沈丁花は「実成 雌株」との事だったが、2月に咲いた花にはちゃんと雄蕊と花粉があったので、明らかに雌株ではなく両性株である。こうなると、本当に沈丁花に雌株が存在するのか疑わしくなってきた。かつては沈丁花は雌雄異株とされてきたが、もしかしたら本当は全て両性株で、その中で自家結実性が高い株が一般に雌株と呼ばれているのかも知れない。沈丁花の果実を見れただけでも嬉しいのだが、贅沢を言うと出来れば一度でいいから沈丁花の純粋な雌株を見てみたいものだと思う。










2022年5月28日土曜日

2年ぶりに買ったCD

 

KOKIA
EVOLVE to LOVE
-20 years Anniversary BEST-



▲2018年2月21日にビクターエンターテインメントから発売されたKOKIAさんのデビュー20周年を記念したベストアルバム。普段あまり意識して音楽を聴く事がない生活をしているので、音楽CDを買うのは久しぶり。一昨年の2月だったかに池田綾子さんのCDを買って以来。





▲4枚組のアルバムのDISC-2には、KOKIAさんの他のアルバムには入っていない「たった1つの想い」が入っている。この1曲を聴けるだけでも買う価値はあると思う。








2022年5月27日金曜日

隠岐(赤花)

 

シャクナゲ
隠岐(赤花)

ツツジ科ツツジ属の常緑灌木。



▲昨年3月に地元のコメリで買った「隠岐(赤花)」という来歴不詳のシャクナゲ。今年花が咲いたのは花序がひとつ分だけ、しかも他の品種に比べると、かなり遅い開花だった。周りが赤く、中心が白い花冠は5中裂する。原種のオキシャクナゲなら7中裂するはずなので、おそらく交配種だと思われる。










2022年5月26日木曜日

薄羽白蝶

 


ウスバシロチョウ(♂)
Parnassius citrinarius

  鱗翅目アゲハチョウ科ウスバシロチョウ属。幼虫の食草はムラサキケマン、エゾエンゴサク、ヤマエンゴサク、オトメエンゴサクなど。卵態越冬。



   ▲今日の正午近く、買い物から帰ると、玄関前を白い蝶が飛んでいた。モンシロチョウやスジグロシロチョウに似ているが、飛び方が違っている。急いで補虫網を物置小屋から出してきて、何とか捕獲に成功した。






   ▲やはりウスバシロチョウだった。少なくとも10年以上はお目にかかっていないはず。幼虫の食草のオトメエンゴサクが近所に自生していて、卵や幼虫を探した事もあったが、ひとつも発見出来なかった。久しぶりの再会を喜ぶ暇も無く、この後もっとよく見ようと思って持ち替えようとした瞬間に逃げられてしまった。








2022年5月25日水曜日

ガボラ その3

 
クレマチス
「ドクター・ラッペル」
Clematis  ‘Doctor Ruppe’

キンポウゲ科センニンソウ属の蔓性木本。 1975年にアルゼンチンの医師 Gomez Ruppel氏によって作出されたパテンス系の園芸品種。



   ▲2018年5月に地元のコメリで買ったクレマチス「ドクター・ラッペル」が今年も開花した。花弁状の萼が赤く、これが一番ガボラに似ているかも。この品種も萼の数が時々増減する。







2022年5月24日火曜日

ガボラ その2

 
クレマチス
「H.F.ヤング」
Clematis ‘H.F.Young’

   キンポウゲ科センニンソウ属の蔓性木本。1962年に英国のWalter E. Pennellが作出したラヌギノーサ系(あるいはパテンス系)の園芸品種。品種名はグリムズビーにあるPennell社のナーセリーの所長の名にちなむ。


    ▲2018年4月に地元のコメリで買ったクレマチス「H.F.ヤング」が今年も開花した。咲き始めは濃い青紫色をしているが、だんだん薄くなっていく。雄蕊は白い。この品種は本来一重の花だが、枝変わりで八重咲きが出やすい。この品種からの栄養繁殖で生まれた新品種が数多くある。







2022年5月22日日曜日

ガボラ

 
クレマチス
「リチャード・ペンネル」
Clematis ‘Richard Pennell’

   キンポウゲ科センニンソウ属の蔓性木本。 1974年にイギリスのWalter Pennellによって作出されたラヌギノーサ系の交配種。品種名‘Richard Pennell’は作出者の息子の名に因む。交配親は‘Vyvyan Pennell’בDaniel Deronda’


▲2018年5月に地元のコメリで買ったクレマチス「リチャード・ペンネル」が今年も開花した。この花は花弁状の萼の数が8枚だが、







▲6枚とか7枚になる時もある。






   ▲沢山ある蕾。クレマチスの花って何かに似てるなあと思っていたが、そうだ、ガボラだ!









▲ガボラとウルトラマン。







2022年5月21日土曜日

小さな怪獣

 

ヒカンリュウ
緋冠竜
Thelocactus hexaedrophorus var. fossulatus

サボテン科テロカクタス属。メキシコ原産。



    ▲4号の駄温鉢に植えてある緋冠竜に花が咲いていた。刺に邪魔されて花弁がうまく開いていない。刺の強いサボテンは、まるで小さな怪獣のようで、花が咲かなくても見栄えがするのだが、このサボテンは比較的大きな美しい花を咲かせてくれる。しかも丈夫で育てやすく、あまり大きくなりすぎず、良い事づくめだと思う。ただ、植え替えの時にちょっと痛い思いをする場合もある。我が家には自分で実生した株も含めて、沢山の緋冠竜がいる。









2022年5月20日金曜日

セルロイドの万年筆

 

大西製作所
セルロイド万年筆「金魚」


    ▲最近、メルカリで入手したセルロイドの万年筆。東京都にお住まいの出品者様によればメーカーは大西製作所だというが、似たような製品をカトウセイサクショの加藤清氏やロングプロダクツの藤本寛氏も作っているので、本当かどうか分からない。一般的に万年筆のこういう柄を「金魚」と云うらしい。大西製作所は東大阪市にある大西慶造氏の会社。






    ▲ニブはドイツのSCHMIDT社のスチール製。ペン先の太さはM。






▲日本の万年筆の胴軸やキャップに使われるセルロイドは、薄い板を丸めて円筒状にしているので、継ぎ目が目立つのが少し残念。







▲参考までに、英国のConway Stewartの古い製品では、継ぎ目がトイレットペーパーの芯みたいに螺旋状に入っている。これだとあらゆる方角から継ぎ目が見えてしまうが、これもデザインの一部として赦せてしまう。この万年筆は、昔ヤフオクで入手した物。







▲こちらは、今回ほぼ同時にメルカリで入手した、ロングプロダクツのアセテート製万年筆。出品者様は福岡県の方。有限会社ロングプロダクツは大阪市生野区にあった藤本寛氏の会社。藤本さんは2012年に逝去されている。アセテートはセルロイドと同じくセルロースが主原料だが、セルロイドよりも燃えにくい。万年筆に使われているアセテートは塊から削り出しているので継ぎ目が無い。






▲こちらのニブもSCHMIDT製で太さはF。






▲そしてこちらは、2018年に入手した大西製作所のアセテート製万年筆「錦鯉」。






    ▲こちらのニブもやはりSCHMIDT製で、太さはF。






▲それぞれの比較。左がセルロイド製。真ん中が藤本さんのアセテート製。右が大西さんのアセテート製「錦鯉」。今回入手した万年筆2本は大きさも形状もそっくり。長さは3本とも約135mm。似たような柄だけど、全く同じ模様が存在しない所が魅力的だと思う。







2022年5月19日木曜日

テディベア その2

 


    ぬいぐるみのくまさんに新しいお友達が出来た。



   ▲新潟市在住の水嶋広子さんの手作りテディベアがまたやって来た。今年の2月にやって来たくまさん達と合わせてこの子で4匹目。今回はスズランをイメージして作ったそうで、胸元にはエナメル製のスズランのチャームが輝いている。誕生日は今年の4月なので、まだ産まれたばかり。小さいながらもちゃんと手足や頭が動かせて、立つと11cm、座ると9cm位の高さ。首に付いているチェーンはバッグチャームとして常に持ち歩けるようにする為。淡いグリーンのモヘアは手染めらしい。下に敷いているドイリーも水嶋さんの手作り。自分は裁縫が苦手なので、水嶋さんのように手芸が得意で器用な人を尊敬してしまう。





2022年5月18日水曜日

毛翅目の本

 

最近買った本。


TOBIKERA
小檜山賢二



2019年7月19日 第1刷発行
株式会社クレヴィス


   トビケラの巣の写真集。小檜山賢二氏の写真集の出版は常にチェックしてきたつもりだったが、この本についてはだいぶ前に発売されていたのに完全に見逃していた。
   トビケラの幼虫は、水中の枯れ葉や砂粒を口から吐いた糸で接着して巣を作る。種によって巣の素材も形状も違い、固着型の巣は住居のような役割をし、携帯型の巣は衣服のような役割を果たす。いずれも小さな虫が作ったとは信じがたい、個性的で目を見張るような出来映えだ。
   この本の写真には余計なキャプションは無い。巻末の方に種名や説明がまとめて載っているが、まずは純粋にトビケラの巣の造形の精緻さや多様性をじゅうぶん堪能して欲しいという著者の配慮が感じられる。この本は昆虫好きな人だけでなく、建築や服飾デザイン等に興味のある人にも楽しめる内容だと思う。






2022年5月17日火曜日

牡丹の当たり年 その3

 
牡丹
てんい
「天衣」
Paeonia  suffruticosa  cv. ‘Ten-i’

   ボタン科ボタン属の落葉灌木。島根県大根島の育種家、渡部三郎氏が1970年に作出した園芸品種。



   ▲2016年に米沢のコメリで格安で入手したボタンの「天衣」が今年も開花した。淡いピンクの大輪で、八重桜を巨大にしたような花。今年は9輪も花芽が付いている。






2022年5月16日月曜日

細葉赤交配

 


シャクナゲ
「細葉 赤交配」
Rhododendron makinoi cv.

ツツジ科ツツジ属の常緑灌木。



    ▲昨年3月に地元のコメリで買ってきたシャクナゲ「細葉 赤交配」が今年も開花した。この品種については詳しい事は分からないが、おそらく原種のホソバシャクナゲ(別名エンシュウシャクナゲ)と何かの交配種だと思われる。ホソバシャクナゲは花冠が5中裂するが、この品種は6中裂の花が混じっている。もっとも野生の原種でもそういう例はあるので、それだけで交配種だと決めつける事は出来ないが。







▲全体の姿。今年は10個も花序が付いている。







2022年5月15日日曜日

牡丹の当たり年 その2

 

牡丹
「大正の誇」
Paeonia suffruticosa  cv. ‘Taishou-no-Hokori’

ボタン科ボタン属の落葉灌木。


▲「大正の誇」も咲き始めた。紫の花弁の小振りの花で、花数は多い。香りは「越の陽春」ほどは強くない。今年は10個も花芽が付いている。これも2016年に米沢のコメリで格安で買った株。








2022年5月14日土曜日

牡丹の当たり年

 


牡丹
「越の陽春」
Paeonia suffruticosa  cv. ‘Koshi-no-Youshun’

ボタン科ボタン属の落葉灌木。



   ▲2016年に今は亡き米沢のコメリで格安で買ってきたボタンの「越の陽春」が、また今年も咲き始めた。紅花染めの絹の襦袢を連想させる花びらの色合いと質感で、香りも良い。今年は6個も花芽が付いたせいか、いつもより少し花が小さいような気がする。ちなみにコメリの米沢店は昨年12月に「コメリハード&グリーン」から「コメリPRO」に生まれ変わったそう。