ウスタビガの繭
▲伐採された雑木林で、ウスタビガの繭を沢山見付けた。背の高い樹がほとんど伐られてしまったので、繭は手の届く範囲にぶら下がっていて、容易に採集する事が出来た。でもその多くが繭を引き裂かれたり穴が開いたりして、無傷だったのはこの4つだけだった。繭の上側にある出口を開いて中を覗いてみると、一番大きい繭には雌の成虫の死体があり、繭から脱出する前に力尽きたようだった。別のひとつには蛹の脱け殻があったので、無事に羽化したのだろう。あとの2つは蛹がそのまま残っていた。ウスタビガは晩秋に羽化して卵で越冬するはずなので、蛹の状態のまま死んだ事になる。死因ははっきりしないが、もしかしたら内部に寄生バチが潜んでいるのかも知れない。
ウスタビガ(Rhodinia fugax fugax)は、鱗翅目ヤママユガ科ヤママユ属。ウスタビガの繭はヤマカマスとも呼ばれる。
2 件のコメント:
ウスタビガの一生も、なかなか厳しそうですね。
春さん、それでも今年は成虫が沢山見られました。広い食性を持つので、そう簡単に絶滅したりはしないでしょう。
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