ボール・ウォッチ
トレインマスター
60セコンズ
NM1038D-L9J-SL
BALL Watch
Trainmaster
60Seconds
NM1038D-L9J-SL
消費税増税後にも結局買ってしまった腕時計。と言っても元の値段の半額以下で未使用品が買えたのでかなりお買い得だった訳だが。
この時計、日本未発売らしい。ケースはチタン製だが、ベゼルや竜頭や尾錠はおそらくステンレス。直径38mm、厚さ10mm。
インデックスの7がよく見ると「BALL & C.」という文字で出来ている。
ダイアルは光の具合によって白く見えたりシルバーに見えたりする微妙な色。ボールウォッチの時計の型番の最後に「SL」と入っているのはダイアルがシルバーで、白だと「WH」となるはずなのでこれはシルバーで正しいと思うのだが、店の説明では白文字盤となっていた。偶然だが自分が今乗っているオートバイの色とほぼ同じだ。「パールシルバー」とか表現するのがぴったりだと思う。
▲ムーブメントは21石8振動/秒のETA「2892-A2」でパワーリザーブは42時間。
▲そしてボールウォッチと言えば「マイクロガスライト」だろう。他のメーカーの機械式時計で使われている蓄光素材だと夜明け前に目が覚めた時には既に光が消えていて時刻が読み取れないなんて事もしばしばあるが、これはずっと光り続けているのでそんな心配はない。その仕組みは水素の放射性同位体である「トリチウム」(三重水素)が小さなガラス管の中に封入されていて、β崩壊で放射される電子がガラス管内部の蛍光物質に当たって発光する、という事らしい。ただトリチウムの半減期は12.32年なので、単純に考えると製造から12年位で明るさが半分になり、24年で4分の1になってしまう。実際はそんな単純ではないのかも知れないが、とにかく徐々に暗くなっていくのは確からしい。
▲あと、最初にちょっと戸惑ったのが時刻合わせのやり方。ねじ込み式の竜頭なのだが、針を動かす為には巻芯を少し長めに引き出さないといけない。これ以上やったら引っこ抜けるんじゃないかとビクビクしながら竜頭を引っ張った。普通その辺は取扱説明書を読めばすぐにわかるのだが、
▲紙の消費量を減らす為に説明書がCD-ROMになっているのだ。DVDではなくCD-ROMなので当然パソコンがないと見る事が出来ない。パソコンがあればネットからダウンロードする事も可能だろうに、インターネットがない時代ならまだしも、今時これはちょっとないんじゃないかな。それにCDやパソコンを使うより紙を使った方がまだ地球環境に優しいはずだと思うのは自分だけだろうか。
「ボール・ウォッチ」(BALL Watch Company SA.)は、1891年にアメリカの宝石商「ウェブスター・クレイ・ボール」(Webster Clay Ball)がオハイオ州クリーブランドで創業した時計製造会社。現在はスイスのヌーシャテル州ラ・ショー=ド=フォン(La Chaux-de-Fonds)に拠点を置いている。