2019年4月25日木曜日

米沢型の鉈 その3


   先日、ヤフオクで米沢型の鉈を2本入手した。それぞれ山形県内の別の業者からの出品だったが、どちらも入札者が大勢いて米沢型の鉈の人気の程が窺えた。必然的に思っていたよりも高額になったが、何とか出せる範囲の金額に収まってくれたので助かった。(まさかこのブログが人気に火を着けたわけではないと思うのだが)


    左の方には「登録  大◯」「保険」と刻印がある(◯は判読不明)。右の方は「山川作」と鏨で銘が入り、ハシ(先端の尖った所)に「山川」と小さな刻印がある。どちらも刃に大きな欠けは無く、壊れやすい柄もオリジナルを保っている(ように見える)。

   右の鉈は、柄の形が去年の8月に米沢市三沢の民具館で見た物に似ているが、作り手が同じかどうかまでは分からない。



米沢市三沢の民具館の米沢型鉈


   米沢型の鉈は、「喜多方型」と呼ばれる事もあり、かつては山形県から福島県の割と広い範囲で作られ、使われていたようだ。どちらかと言えば、山奥よりも平地の農家で使われる事が多かったというが、本当だろうか。

2 件のコメント:

さんのコメント...

素敵な鉈、どんどん増えていますね。
山形スタイルの鉈には、片刃と両刃と両方あるのですか?我が家では鉈は竹を割るときぐらいしか使わないので、もっぱら両刃を重宝しています。

かねぽん さんのコメント...

春さん、山形県の鉈はほとんどが片刃だと思います。両刃の鉈は東北地方では少ないようです。