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2023年11月22日水曜日

絶筆

 

MFコミックス フラッパーシリーズ

超人ロック  憧憬
聖悠紀

2023年11月22日 初版発行
株式会社KADOKAWA



▲2020年4月号から2021年8月号まで月刊コミックフラッパーに連載されていた聖悠紀氏の「超人ロック・ロックインザボックス」と「超人ロック・憧憬」の単行本化。聖氏は昨年10月に72歳で亡くなられているので、連載が中断したままだった「憧憬」の最後の22ページを長年アシスタントを務めた佐々倉咲良氏が執筆し、フラッパーの2023年7月号に掲載された事でやっとこうして単行本が出版される運びとなった。この作品の聖氏の筆致は痛々しいくらいに乱れている一方、佐々倉氏の絵はどの時代の聖氏の絵とも似ていないのだが、聖氏の絶筆をこうやってひとつの形に纏めてちゃんと読めるようにしてくれたのには感謝しかない。そもそも聖悠紀氏の絵のタッチをそっくりに描ける人は自分の知る限りひとりもいない。いや、中川翔子さんあたりなら描けるかも知れないが、彼女は超人ロックを知ってるだろうか。










2022年12月22日木曜日

訃報

 

今年一番のつらい出来事。



   ▲12月17日の朝刊に載っていた。もう「超人ロック・カオスブリンガー」の結末を知る事は出来ない。きっとかば先生ご本人が一番無念だったろう。それにしても、どうしてこんなに発表が遅れたのかが気になるところ。





2022年6月27日月曜日

忍者キャプター

 

アニメージュ コミックス
忍者キャプター①②

原作  八手 三郎
著者  聖  悠紀

①昭和56年1月20日  初版発行
②昭和56年3月10日  初版発行
株式会社徳間書店



   ▲最近、メルカリで入手した漫画本。出品者は、横浜市の古本屋さん「ブックスター本店」様。「忍者キャプター」は、1976年から翌年にかけて東京12チャンネルで放送されていた東映制作の特撮テレビドラマ。今回入手したのはそのドラマでキャラクターデザインもしていた聖悠紀氏本人によるコミカライズ作品。テレビの全43話を全2巻にまとめているので展開がかなり駆け足で、絶対話を端折っている部分も多いと思うが、テレビの方はまだ見た事がないのであまり詳しい事は語れない。2巻の巻末には、なんと「快傑ズバット」も収録されている。ちなみに原作の「八手三郎」は架空の人物で、実は東映映像本部のテレビプロデューサーの共同ペンネームだったりする。そこら辺は水戸黄門などのTBS時代劇の「葉村彰子」なんかもおんなじだと思う。








2022年6月5日日曜日

ミュルサンヌ・ストーム

 


GIGA COMICS DX
ミルザンヌの嵐
聖 悠紀



平成3年9月1日 第1刷発行
株式会社主婦と生活社


    最近ヤフオクで入手した漫画本。出品者様は札幌市のTさん。フランスのル・マン24時間耐久レースを題材にした数少ない漫画のひとつ。それに聖悠紀氏の作品でSFでもファンタジーでもギャグでもない漫画は珍しい。300ページを超す力作で、大の車好きとしても知られる聖氏の真骨頂と言っても過言ではないだろう。ストーリーの方も、ちょっと設定を変えればハリウッドで映画化されてもおかしくないくらいの内容だと思う。







2022年4月11日月曜日

最後の魔法使い

 

SAKUGA GROUP シリーズ
「ラスト・ウイザード」
聖  悠紀

初版発行  1990年9月10日
株式会社  SG企画



▲最近、ヤフオクで入手した漫画本。出品者様は北海道の方。収録作品は以下の4篇。


「ラスト・ウイザード」
(1989年、『GROUP』42,43,45号掲載)

「エニカ」
(1985年、『GROUP』21号掲載)

「ソーラースナイパー」
(1983年、『少年ビッグコミック』増刊号掲載)

「魔女の季節」
(1980年、『GROUP』4号掲載)


  4篇とも一応SF作品なのだが、絵も物語もそれぞれ全く毛色が違っていて、またどれも傑作。聖悠紀氏の作品には、短篇でありながら、長篇作品として続きを描いて欲しいと思わせるものが多い。巻末には作者へのインタビュー記事と、みなもと太郎氏による「聖悠紀氏とはこーいう人だと言うには2頁ではムリだったりして…‥」と題した漫画も掲載されている。


















2022年4月8日金曜日

愛しのグィネヴィア

 

SAKUGA GROUP コレクション
超人ロック
スペシャル
新世界戦隊
聖 悠紀

初版発行・1991年7月20日
株式会社SG企画



▲最近ヤフオクで入手した本。出品者様は福井県の方。収録作品は以下の3篇。


「新世界戦隊」
(1977~78年、『ランデブー』1~5号初出。宇宙歴だと375年頃の物語)

「歌姫」
(1991年、この本の為の描き下ろし。宇宙歴583年頃の話)

「愛しのグィネヴィア」
(1988年、『少年KING』4号が初出。『邪神降臨』と『プリンス・オブ・ファントム』の間に発表された読み切りで、設定的にもその中間の宇宙歴998年頃の話)


  「超人ロック」はほとんど読んだつもりでいたのだが、「愛しのグィネヴィア」はまだ読んだ事が無かったので入札してみたら、開始価格であっさり落札出来た。今流行りのオンライン授業が30年前に描かれているのが流石だと思った。








2022年4月1日金曜日

初期作品集2冊

 


最近読んだ漫画



ペーパームーンコミックス
「フレミング家の悲劇」
聖悠紀



1979年7月15日 初版発行
1979年9月10日 第2刷
株式会社 新書館


掲載作品

「アンリエッタ!」
(1979年、この巻が初出)

「フレミング家の悲劇」
(1974年、別冊少女コミック9月号初出)

「とびだせ!ルーシー」
(1973年、別冊少女コミック2月号初出)

「エリオットの亡霊」
(1978年、セブンコミックス初出)

「鏡の中のマリイ」
(1979年、この巻が初出)

「恋をさがそう!」
(1972年、別冊少女コミック12月号初出。執筆は1971年)

「こんぴゅうたぁちゃん」
(1977年、キャプテンコミックス6初出。執筆は1972年)










ペーパームーンコミックス
「アナベル」
聖悠紀



1980年4月5日初版発行
株式会社 新書館


掲載作品

「レディーキャット」
(1972年、週刊少女コミック11月12日号初出。執筆は1971年)

「アナベル」
(1979年、セブンコミック 変身特集号初出)

「地球はごきげん!」
(1972年、別冊少女コミック4月号初出)

「うちの兄貴」
(1971年、別冊少女コミック5月号初出。執筆も1971年。商業誌デビュー作)

「らぶれたぁ作戦」
(1972年、少女コミック夏の増刊。執筆は1971年)

「歪んだ宇宙」
(1969年、ぐるーぷ②初出。執筆は1968年) 

「幸福のかけら 魔王の娘」
(1969年頃、まぜき伸吾「泥だらけの天使」作画グループ・シリーズ①初出。執筆は1969年)




    2冊とも最近メルカリで入手。出品者様は愛知県在住の方。掲載作品は聖悠紀氏の商業誌デビュー前やデビュー直後の短編が中心。学生時代に描いた作品まで単行本に収録されている漫画家なんて、そう多くはないはず。つくづく凄い人なんだなあと思う。









2021年6月27日日曜日

スペクトラム学園

 

少年ビッグコミックス

ひじり悠紀選集②
スペクトラム学園
聖悠紀



昭和59年1月5日初版第1刷発行
株式会社 小学館


    「ひじり悠紀選集①」と同じく、「聖悠紀」ではなく「ひじり悠紀」名義で出版されている。

収録作は以下の通り

第1話 「MAJOっていいかな!?」
少年ビッグコミック  ’83年8月増刊号掲載

第2話 「日の丸ポセイドン」
少年ビッグコミック ’82年8月増刊号掲載

第3話「ラブ♡ミー♡プリン!」
少年ビッグコミック ’82年11月増刊号掲載

第4話「ゆかり先生危機一髪」
少年ビッグコミック’83年第14号掲載

第5話「スペクトラム学園」
①ウルフ先生の巻
少年ビッグコミック’80年第15号掲載

②恋愛ハリケーンの巻
少年ビッグコミック’80年第16号掲載

③ふしぎな転校生の巻
少年ビッグコミック’80年第17号掲載



   表題の「スペクトラム学園」は登場人物が全て動物なのだが、猫耳の橋本先生が妙に色っぽくて気に入ってしまった。









2021年6月25日金曜日

スイート・ミカ!

 


少年ビッグコミックス

ひじり悠紀選集①
スイート・ミカ!
聖 悠紀


昭和58年10月5日初版第1刷発行
株式会社小学館


   小学館から月2回のペースで発行されていた「少年ビッグコミック」の1981年第18号から1983年2月号にかけて不定期に連載されていた聖悠紀氏のSFアクション漫画。17歳の女子高校生が実は銀行強盗だという、ちょっと北条司氏の「キャッツ♡アイ」みたいな設定だが、1話目が雑誌に掲載されたのはほとんど同時期だったようだ。ミカがおじいちゃんの発明した秘密兵器を使って活躍したり、アンドロイドの敵が襲ってきたりする所などは、後に聖氏が描いた「ファルコン50」と似ているが、このあたりは「鉄人28号」や「鉄腕アトム」の時代から続く日本の漫画の王道と言えるだろう。何にしても主人公のスイート・ミカこと藤村美香の可愛らしさや時々見せるお色気シーンは非常に魅力的で、単行本1巻分で終わってしまっているのは残念でならない。








2021年5月30日日曜日

スカイホークダンディ

 




最近買った漫画本



ヒットコミックス
スカイホーク ダンディ
聖 悠紀



昭和62年4月15日発行
少年画報社


    自らを銀河の奇跡、不死身の超人、銀河ナンバーワンの名探偵と豪語するスカイホークダンディは、銀河連邦一の女たらしでもある。しかしその正体は、銀河連邦政府の凄腕情報部員なのだ。そして事件の度に裸の美女とのベッドシーンが登場するのが彼の物語のお決まりのパターンでもある。





     大好きな聖悠紀先生の往年の傑作。一瞬だけ超人ロックも登場したりする。














2020年10月7日水曜日

カオスブリンガー1巻

 
【YKコミックス】
超人ロック
カオスブリンガー①
聖  悠紀


2020年10月14日  初版発行
株式会社少年画報社



    前々作、「鏡の檻」の続編。砂漠の街サンディーナでロックに保護された少女ニュニュは、惑星フレンダールのラフノール教団の司祭長セリム・ジャバルに引き取られ、もう高校生になっていた。吹きだまりの闘技場にいた闘士達の内、ポンポンはロックとの出会いにより心を入れ替え、フレンダールでニュニュと共にラフノール教団の行者として修行をしている。ダンスはテンペストクラン(ドラゴンズブラッド参照)のスパイとして流刑星ラフノールに潜入し、そこでゼクス・ロニと行動を共にするアックスを見かける。ゼクス・ロニは一体この星で何をしようとしているのだろうか?




    …とまあ、いつもながら読者の予想の斜め上を行くストーリー展開で続きが楽しみな超人ロックの新シリーズが始まったわけだが、今とても気がかりな事がある。今年の「ロックの日」6月9日にTwitter上で作者の聖悠紀氏が衝撃的な告白をしているので、以下にそのまま掲載する。


    
    ここ数年の聖悠紀氏の絵のタッチの変化には自分も気付いていたが、まさかそんな難病と闘っていたとは知るよしもなかった。パーキンソン病と聞くと漫画家にとって致命的な病気のように思えるが、それでも本人は引退せずに頑張るつもりらしい。自分には何も出来ないが、これからは彼の漫画を一読者として1コマ1コマ噛み締めるように読ませて頂きたいと思う。








2020年1月23日木曜日

ガイアの牙完結


超人ロック
ガイアの牙  ③
聖悠紀


MFコミックス  フラッパーシリーズ
2020年1月23日 初版第一刷発行
株式会社KADOKAWA


   超人ロック「ガイアの牙」は月刊コミックフラッパーで2017年3月号から2020年1月号まで連載されていた。途中作者の聖悠紀氏が病気で入院していた為に中断した時期もあったが、この巻でめでたく完結した。一歩間違えば結末を知ることが出来なかったかもしれないと思うと感慨深いものがある。


   永遠の命を持つロックと、中性子を浴びて余命半年を宣告された元軍人のナーブ。物語は境遇の違う二人の生き様、闘いを対比させながら描いていて、それぞれの立場で自分に出来る事、自分にしか出来ない事を精一杯やろうとしている姿に感銘を受けた。


     コミックフラッパーでは3月号からまた超人ロックの新連載が始まるらしい。そちらも楽しみである。

2019年12月27日金曜日

漫画2冊


超人ロック
Classic
下巻
聖悠紀


2020年1月9日  初版発行
株式会社少年画報社






3月のライオン  ⑮
羽海野チカ


2019年12月31日第1刷発行
株式会社白泉社






   別々に予約注文していた漫画の単行本が2冊同時に届いた。


  「超人ロックClassic 下巻」に収録されているのは「ジュナンの子」「コズミックゲーム」「新世界戦隊」「夢使い」の4作品。今まで何回も読んでいる作品ばかりだが、読む度に新たな発見があり飽きる事がない。初めの頃の絵はお世辞にも上手いとは言えないが、短期間で急激に上手くなっているのが分かる。聖先生は相当絵の勉強をされたのだろう。

  「3月のライオン⑮」の方は、とうとう桐山くんがひなちゃんにちゃんと告白をした。
あと巻末には2018年の7月19日から29日にかけて東京の松屋銀座8階イベントスクエアで開催された「羽海野チカの世界展」の入場者プレゼントだった「3月のライオン13.1巻」の「あかりの銀座物語」も収録されている。



   ところで羽海野先生、まだ若いお方かと思っていたら、もうデビューから36年経つという。調べてみたら高校生の17才の時に描いた作品が「ブーケ」に掲載された事があるらしい。そういえば聖悠紀先生が超人ロックの「ニンバスと負の世界」(上巻収録)を描いたのもたしか17才。この二人には意外な共通点があったのだ。

2019年12月3日火曜日

超人ロックの原点


超人ロック
Classic
上巻


著者     聖 悠紀
      
発行   2019年12月13日
株式会社少年画報社



   超人ロックの少年キング連載40周年の企画として刊行された本。実際の発売日は11月29日。少年キング以前に同人誌などで描かれた超人ロックの初期作品が収録されている。

   上巻の収録作品は、「ニンバスと負の世界」(1967)「この宇宙に愛を」(1968)「エネセスの仮面」(1971)「ライザ」(1977)

   下巻は「ジュナンの子」(1971)「コズミックゲーム」(1974)「新世界戦隊」(1974)「夢使い」(1987) ※


   ※ (  )内は発表年。「新世界戦隊」はオリジナル版で1970年以前に執筆された作品。1977年にリメイク版が発表されている。



    発表順に収録されてないのは、おそらく上下巻のページ数を合わせるためだろう。自分はかつてSG企画から発行されていた同じ作品が収録されている単行本を持っているが、好きな作品は新装版が出る度に欲しくなってしまう。


下巻は12月26日発売予定。


2019年10月30日水曜日

鏡の檻、完結。


超人ロック
鏡の檻  ⑤
聖 悠紀



「鏡の檻」がとうとう完結した。

   ターガス・インダストリィ社で対ESP兵器を開発していたデイモンは社の研究所に監禁されていたオールドマンことセリム・ジャバルの事を伝える為にセリムの親族であるバヤンの元を訪れ、そこで偶然ロックと出会う。脳だけの存在になっていたセリムはロックの超能力で肉体を取り戻す。その後ロックは姿をくらましたままになっているゼクス・ロニを追って流刑星ラフノールへ向かう決心をする。

   話はまだ続きそうな気配だが、あれだけ多方向に展開していた物語を最後には意外な形できちんと収束させてしまう聖悠紀氏の並外れた構成力にはいつもながら感嘆させられる。2017年の12月に氏が倒れられた時にそのまま逝かれてしまっていたらこの物語の結末も知り得なかったのかと思うとよけい感慨深いものがある。



「鏡の檻」はこの巻の前半で完結し、後半には短編「銀河の子」が収録されている。サンディーナの街でロックが出会った3才児ニュニュのその後と、「ドラゴンズ・ブラッド」編の顛末が描かれている。

   あの話もあれで終わりじゃなかったって事か!

2019年5月1日水曜日

鏡の檻


超人ロック
鏡の檻 
聖 悠紀

 「超人ロック」の最新巻が発売された。
  
 現在「超人ロック」は「コミックフラッパー」と「ヤングキングアワーズ」の2誌で連載されているが、これは「アワーズ」の方。

  この4巻で「鏡の檻」は完結かと思っていたが、まだ続くもよう。

   宇宙ステーション「吹きだまり」でロックと出会ったマスターロニは、ロックに対する復讐心から本来の使命を忘れて暴走し、愛する人をあやまって殺してしまう。

    一方、ターガスインダストリー社に実験台として監禁されている「オールドマン」は、予想通りテトの父親である事が判明。今では身体を失って脳だけの存在になっている事が明らかになる。

それぞれ別の場所で同時に進んでいた物語が次巻では全て繋がるはず。


なお、巻末には聖先生の入院生活を描いた4コマ漫画「電脳かば闘病記」が掲載されている。本来笑えない内容をほのぼのとしたギャグ漫画にしているあたり、さすがだなあと思ってしまった。

2019年2月23日土曜日

今年で52周年


MFコミックス
フラッパーシリーズ

超人ロック
ガイアの牙②
聖悠紀

発行  株式会社KADOKAWA


      楽天ブックスに注文していた「超人ロック」の最新巻「ガイアの牙②」が発売予定日の今日届いた。

   今巻に収録されているのは、「月刊コミックフラッパー」の2017年10月号から2019年2月号までに掲載されていた作品である。

  著者の聖悠紀氏は2017年の12月に受診のために訪れた病院で倒れて入院したので、その間半年程連載が中断していたのだが、その後見事復活を果たしてこの巻の発売に到った。

   一時心肺停止までいっていたというから、こうやって発売予定日に新巻を読む事が出来るなんて本当に感無量である。

  今年で超人ロックが誕生してから52年。ギネス記録らしい。

   これからも描き続けてもっと記録をのばして欲しいと思う。

2018年6月19日火曜日

今日の本 17

「月刊コミック フラッパー」
2018年7月号
(株式会社KADOKAWA  発行)

「ヤングキング アワーズ」
2018年7月号
(株式会社 少年画報社  発行)

  漫画雑誌を2冊買ってきた。この2冊の共通点は?

①漫画が載っている。
②月刊誌である。
③発行部数が少ない。
④「超人ロック」が連載されている。

さて、どれでしょうって、全部正解なのだが、中でも重要なのは
④「超人ロック」が連載されている。
だったりする。

「フラッパー」の方には、「超人ロック  ガイアの牙」

「アワーズ」の方には、「超人ロック  鏡の檻」が載っている。

   ネットニュースでトップになったりもしたので知ってる人も多いと思うが、作者の聖 悠紀氏は、昨年の12月に倒れられて、一時心肺停止状態になったそうだ。その後一命をとりとめたが、何回か手術と入退院を繰り返しているらしい。その辺りの事情は、聖氏自身が今回「アワーズ」に描いた「電脳かば闘病記」を読んで初めて知った部分もあった。
   そ・れ・に・し・て・も、である。心肺停止から僅か半年で、しかもまだ闘病中のはずなのに連載再開って、凄いけど、大丈夫なんですか?
   もしかして聖悠紀氏はロックと同じ不老不死なんじゃないかとかロックに治して貰ったとか再生したとかセカンドフェイズだとか色んな噂が飛び交っているが、どれだけ多くのファンが聖氏の事を心配し、連載再開を心待ちにしていたかが分かるだろう。
   こんな早い段階での連載再開は、とにかく物語を未完のままにしておく訳にはいかないという作者の執念のようなものを感じる。
  昨年は超人ロックが誕生して50年の節目だった。聖氏にはあと50年は頑張って貰いたい。

   という訳で、超人ロックの連載再開を祝って、雑誌を2冊買ってきた。
   漫画雑誌を買うのは随分久しぶりだと思う。普段は立ち読みで済ませているから。(←コラーッ)

2018年5月1日火曜日

今日の本 10

  超人ロック「鏡の檻」3













   昨日、ポストに楽天ブックスからの郵便物が投函されていた。中身は漫画の単行本一冊。漫画家、聖 悠紀氏が50年にわたって描いている「超人ロック」の最新巻、「鏡の檻」第3巻である。
  本来は1月28日に発売される予定だったのだが、昨年の12月に作者が病気で倒れて発売延期になっていた本だ。

   2月4日の本人のツイートでは、12月に病院で倒れて2か月入院した事、一時心停止状態になるも手術を受けて一命をとりとめた事、今は無事退院してリハビリに専念している事が明かされていた。

  その後の4月10日の奥さんのツイートでは、2月と3月にも別の病気で倒れて入院した事や、まだ数回入院と手術を控えているが、今は「鏡の檻」の3巻の表紙を描いている所だという事が語られている。

   そして4月28日の本人のツイートはこうだった。


   たいへんお待たせしました。「超人ロック 鏡の檻」3巻発売中です。表紙と単行本作業の前に病気で入院し、発売が遅くなりすみませんでした。単行本未収録作品「ロストコロニー」も収録されています。ラフノールの歴史はここから始まりました。ぜひご覧ください!

「ロストコロニー」は私が所属していた作画グループの会誌「グループ」100号に掲載されました。タイトルに「超人ロック」はありませんが、連載中の話ともつながっていますので、よろしくお願いします。


「鏡の檻」3巻の表紙や単行本作業と合わせて、少しずつ闘病記を描きました。5月発売のYKアワーズに掲載されます。入院中から描きたいと言っていたものです。4コマで短いですがご覧いただけると嬉しいです。





   とにかく、聖氏がまだ生きてる事と、無事にこの本が発売された事が嬉しい。だけどこの話、まだ完結してない。早く続きを読みたいと思う半面、あまり無理して欲しくないとも思う。

   ちなみに裏表紙の絵は、砂漠の街「サンディーナ」でロックが出会った女の子「ニュニュ」ちゃんが、「ぐるぐるビーム」を放とうとしている所。

 

   詳しくは本編で。










 

2018年2月27日火曜日

今日の本 6

  「超人ロック  ART WORKS」














  聖 悠紀氏の描くSF漫画「超人ロック」の作品生誕50周年を記念して出版された画集である。
  ちゃんと届くかどうか心配していたのだが杞憂だったようだ。
  聖氏が2月4日夜に自身のツイッターに書き込んだ記事によると、聖氏は昨年12月に倒れ、一時心停止の状態にまでなっていたらしい。倒れた場所が病院だった為なんとか蘇生したものの、そのまま昏睡状態になり、心臓の外科手術で一命をとりとめ、今は既に退院してリハビリに励んでいるそうだ。
  ふう、ギリギリセーフだったわけだ。










  聖 悠紀氏が「超人ロック」の第1作を発表したのは1967年の事である。漫画同人サークル「作画グループ」の肉筆回覧誌(つまり原稿をそのまま綴じた物)に発表された。当時、聖氏はまだ高校生で、プロデビュー前だった。
  そして1971年に漫画家としてプロデビューを果たし、1977年に初めて商業誌で「超人ロック」を発表。その後は掲載誌を転々としながらも連載を続けてこられた。
  聖氏は1949年12月21日生まれだから、現在満68歳である。もう無理は出来ない歳だと思う。









  御病気で倒れられる寸前までは「コミックフラッパー」で「超人ロック  ガイアの牙」を、「ヤングキングアワーズ」では「超人ロック  鏡の檻」を連載していた。同時に2誌で同じシリーズの別の話を発表していたのだ。
  その上昨年は超人ロックの生誕50周年という事で様々なイベントがあり、きっとご本人も疲労がたまっていたに違いない。あまり無理はして欲しくないが、出来れば早く元気になって連載を再開してもらいたい。話の続きが気になってしょうがない。








  今回出版された画集は、聖 悠紀氏の漫画家デビュー前から今に至る超人ロックのイラストを集めた物である。表紙を除けば既に発表されている物ばかりなので、自分にとって目新しさはないが、イラストを見ているうちに過去の作品を読み返したくなってきた。
  多分一度読み出したら止まらなくなるので、今は我慢我慢。









  「超人ロック」の主人公「ロック」は、殆ど不可能が無いと言われる伝説の超能力者である。
  不老不死で、身体を半分失っても再生出来るし、他人の怪我や病気をあっという間に治したりもする。また惑星を丸ごと破壊したり、巨大な宇宙船を瞬間移動させる事も出来る。
  しかしロック本人は自分の事を「ちょっと変わった事の出来る普通の人間」だと思っている。実際死者を甦らせる事は出来ないし、他人を傷付けたり殺したりするのを常に怖れているので本気を出して戦う事は滅多に無い。それに恋愛に対しては凄く不器用で臆病だったりする。何千年生きていても人は人であって、神にはなれないのだ。








  「超人ロック」は、同一の作者による単独のシリーズとしては、最も長い期間続いている作品だという。主人公が不老不死だから結末が無い可能性もあるが、せめて中断している物語だけでも最後まで描いて欲しいと思う。聖先生、後遺症とかで描けなくなってたらどうしよう。考えたくないけど凄く心配です。
 








  ところで、ロックの髪の毛って尖ってて固そうに見えるんだけど、実はふわふわだって事が最近になって判明した。
  長生きはするものだね。