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2019年3月30日土曜日

もりわじんさんの本


ワガジン
第1号
春フタタビ
2012年4月発行 



ワガジン
第2号
神仏猫百覧会
 2013年2月発行




ワガジン
第3号
おみくじ猫百覧会
2014年4月発行



   先日我が家にやって来た招き猫がえらく気に入ってしまい、もっともりわじんさんの作品の事を知りたくなって、彼のアートマガジンを3冊取り寄せた。

   自分がもりわじんさんの作品を初めて直に見たのは、2010年に山形県村山市の最上徳内記念館で開かれた個展の時だと思うのだが、記憶が定かでないので、もしかしたら間違っているかも知れない。オートバイで行ったが場所が分からず、道の駅まで行って地図で場所を確認してやっと辿り着いたのを覚えている。その後も何度か同館で個展があったのは知っていたが、仕事が忙しくて見にいく暇がなかった。

   たとえ写真でも、こうやって自宅でゆっくり彼の作品を見る事が出来るのは幸せだと思う。

2018年10月27日土曜日

今日の本 29


しぜんのひみつ写真館   5
ぜんぶわかる! カイコ
新開 孝 / 著
    伴野 豊 / 監修 

ポプラ社
2015年6月  第1刷発行

   小学生の頃、誰かからカイコの幼虫を2匹貰った事がある。まんじゅうの小さな紙箱の中にいる白い芋虫達を初めて見た時、正直気持ち悪いとしか思わなかった。でも当時から虫も殺せない良い子だった自分は、とりあえず教えられるままに桑の葉をやって育ててみる事にした。
    その2匹の白い芋虫は桑の葉を食べてすくすく育ち、やがて2つの白い繭になった。そしてその2つの繭から2頭の白い蛾が羽化し、すぐに交尾をして沢山の黄色い卵を産んでから死んでいった。
    2頭の成虫が雄と雌だったのは単なる偶然だろうか。

    この本の対象年齢は小学校の低学年位らしい。でも実際は中学で習う内容も含まれているようだ。カイコの生態や形態、飼い方などについて、美しい写真を見ながら学習する事が出来る。この本を読んでいかに自分がカイコを知らなかったかが分かった。カイコは幼虫の段階でも雌雄を見分ける事が出来るのだ。

   他にもカイコの繭や幼虫の色彩の多様性だとか交配実験の結果などが載っていたり、カイコ以外で糸を採れるヤママユ類(野蚕)についても触れていたりして、子供向けでありながらもかなりレベルの高い本になっていて侮れない。

  この本の著者である新開 孝氏は宮崎県在住のフリーの昆虫写真家。監修をしている伴野 豊氏は九州大学の遺伝子資源開発研究センターでカイコの研究をしている農学博士である。