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2024年2月12日月曜日

村久の片手刈込鋏

 


村久
片手刈込鋏(両刃根切鋏)ガード付き



▲最近入手した村久(野村屋製鋏所)の片手刈込鋏。長さ270mmで真鍮のガード付き。







▲村久の片手刈込鋏の数々。次は片刃の革止めを探さないと。


実はこっそり『山形の剪定鋏図鑑(電子版)』を上梓しました。誰でも無料でご覧になれます。よろしければどうぞ。







2021年10月20日水曜日

村久の根切鋏

 


村久
両刃根切鋏 270mm  (皮止)



   ▲メルカリで村久の根切鋏を購入した。村久の根切鋏はすでに金止めの物を持っていたが、これは初めて見る皮止めだった。出品者は愛知県在住の方。




▲刃を開いた状態。







▲お馴染みの「村久」の刻印。






▲裏側には「野村特製」の刻印。村久は山形市円応寺町の「野村屋製鋏所」の商標。創業はなんと百年以上前の1918年(大正7年)らしい。












2021年8月14日土曜日

超可愛い剪定鋏

 


村久
B型剪定鋏  140mm  皮止


    ▲今年の6月にメルカリで入手した村久の小さな剪定鋏。出品者は度々お世話になっている岐阜県で庭師をされている方。




    ▲長さ140mm(約5インチ)で、虫バネ専用仕様になっている。







▲お馴染みの村久の刻印。






▲裏返して受刃側から見たところ。







   ▲握ってみると、やはりちょっと小さ過ぎて使い辛い。







   ▲村久のシルバー型と並べてみた。こんな可愛い剪定鋏、普通はどんな人がどんな目的で買うんだろうか。










2021年8月11日水曜日

村久の左刃

 

村久
B型剪定鋏  200mm 金止
左刃



    今年の6月にヤフオクで入手した村久の左利き用剪定鋏。出品者は大阪市で遺品整理業をされている株式会社クリーンメイト様。一昨年に川口金物店で180mmを購入した際、200mmは既に売り切れだったので、それ以来ずっと探していた品にやっと出会う事が出来た。




   ▲形状は普通のB型剪定鋏をそのまま左右逆にしただけに見える。虫バネ用の突起が短く、虫バネは取り付けられない。




▲刻印も特に変わった所はないようだ。




▲受刃側から見たところ。





   ▲留め金部の板バネをプラスネジで固定しているのが村久の製品の特徴。他のメーカーはリベットで固定している。同じ村久でも古い製品になるとマイナスネジが使われている。





   ▲通常の右利き用のB型剪定鋏と比べてみた。右利き用は金止めではなく皮止めで、虫バネを取り付ける突起もある。そう言えば村久の右利き用B型は大多数が皮止めだった。それなのに左利き用は金止めばかりで皮止めは見た事がない。一体何故なんだろう。








2021年5月2日日曜日

村久のシルバー型

 


村久
シルバー型剪定鋏  金止



    ▲最近メルカリで手に入れた村久の剪定鋏。出品者様は東京在住の方で、何でも引き出しの奥に眠っていた品らしく、使用形跡は無い。カシメ部分を除いて全体にクロームメッキが施されている。形状は金止めのB型で長さは約14cm。





  ▲その存在は知っていたが実物を見るのはこれが初めて。生きてて良かった。






▲ギラギラ光るメッキは美しいのだが、指紋とかつくとすぐ曇ってしまうので、前の持ち主も使うのが勿体無かったのだろう。





   ▲手の中にすっぽり収まる大きさ。自分の手には小さ過ぎて使えそうもない。やっぱり普段はしまっておいて、時々出して眺めるのが良いのだろう。






2021年3月4日木曜日

ダブルネーム

 
メルカリで中古の日本橋木屋A型剪定鋏を入手した。


▲なんと日本橋木屋と村久のダブルネーム。
長さ180mmで、A型ではあるが鑞付けではない。







▲肩が張った形状からしても、おそらく村久三代目の衡田久内氏の作だと思われる。
    日本橋木屋のウェブショップを覗いてみたら、一応商品画像は出ているが在庫切れの表示があった。



日本橋木屋は1792年創業の老舗刃物店。日本橋室町に本店を置いている。







2021年2月27日土曜日

村久の可愛いB型

 
村久 
B型剪定鋏  165mm  皮止


   ▲村久の小さな剪定鋏を入手した。長さ約165mmのB型である。





▲村久の刻印。

村久は山形県山形市円応寺町の野村屋製鋏所の商標。







▲立バネを虫バネに交換してみた。

   手に持ってみるといかに小さいかが分かるだろう。








2021年1月3日日曜日

飛庄の旧A型 その2

 

飛庄
A型剪定鋏  230㎜  (旧)


▲先日、メルカリで「飛庄」の中古の剪定鋏を入手した。230mmのA型剪定鋏である。本当は元々立バネが付いていたのだが、届いてすぐに虫バネに交換してしまった。





▲お馴染みの陰刻






▲刃は真鍮による鑞付け。
   ちょっと刃ががたついているからか、ティッシュペーパーのような柔らかい紙は切れなくなっているが、原稿用紙位ならスパスパ切る事が出来る。もちろん木の枝の剪定には全く問題は無い。







  ▲最近の飛庄のA型との比較。今の飛庄のA型は柄の形状が改良されて持ちやすくなっている。






▲昨年の10月にヤフオクで手に入れた飛庄の旧A型200mmとの比較。
   200mmの方は虫バネを取り付ける突起が短く切断されていて、虫バネを取り付けられないようになっている。これは作られた年代の違いによるのかも知れない。






▲同じ飛庄製と思われる「新國光」のA型剪定鋏との比較。
   こうして並べてみると、虫バネの取り付け位置や刃の厚さ等の微妙な違いが気になる。これも作った人や年代の違いによるものだろうか。









▲「村久」の旧A型との比較。
   あまりにも形状が似過ぎている。鑞付けのA型剪定鋏は柄の部分が鋳物製なので、外注先が同じだったのかも知れない。とすると、新國光のA型の製造元が飛庄だという推定も怪しくなってくる。かえって謎は深まるばかりである。




※ ちなみに、「飛庄」は、山形市桧町の「飛塚製鋏所」の商標。「新國光」は、山形市宮町の「東北打刃物株式会社」の商標。「村久」は、山形市円応寺町の「野村屋製鋏所」の商標。






2019年7月31日水曜日

村久のB型を発見


村久  B型剪定鋏  200mm  皮止


   ずっと探していた村久のB型剪定鋏をヤフオクでやっと見つけたので早速入手してみた。

    今まで検索をかけても村久の普通のB型は写真1つ出てこなかったので、もしかしたらB型は作ってなかったんじゃないかと思ったりもした。でも左利き用の180mmはちゃんと存在するのでどこかにきっとあるはずだと酩探偵かねぽんは推理したのだ。これで1つ謎が解けた。


   しかし、また新たな謎が生まれた。特にこれといって変わった所のない典型的なB型の剪定鋏。野村屋製鋏所の何代目が作った物だろうか。


2019年2月28日木曜日

剪定鋏のサビ


村久  A型剪定鋏  225mm  金止
(ろう付け)
   先日、ヤフオクで村久の古い剪定鋏を落札した。
  全長225mm(金止も含めると230mm)のろう付けの鋏である。
   全体にサビがひどく、刃先はヤニがついたままになっている。



     今回はサビを落とす為に近所のコメリでこんな物を買ってきた。
「サビ取りジェル」
   ジェル状のサビ落としである。金属のサビ部分にジェルを塗って、数分間放置したあと水で洗い落とすだけ。丸ごと漬け込んだりスプレーしたりするのと違って余計な所を溶かす心配がない。



サビを落として丸裸になった鋏。
   この後全体を磨いて、サビ止めにBIRCHWOODのメタルフィニッシュで握り部分を黒染めしてから、クレオスのメタルプライマーを塗ってやると、



出来上がり。
   もう少し磨けばもっとピカピカになるはず。


   サビを落としたら真鍮でろう付けしている線がはっきり見えるようになった。



   握りの内側は、他の村久の鋏と違ってへこんでいない。
 こんな村久は初めて見る。



現行品との比較。
   左が旧型、右が最近の村久のA型。
新しい方は肩幅が広くなっている。



   村久のろう付けの鋏のバリエーション。
 左から225mm、200mm、180mm。
これでやっと3サイズ揃った。




   この鋏は虫バネが取り付けられそうだったのでやってみた。

うん、よく似合ってる。



   ヤフオクに出品したらいくらで売れるかな。






2019年2月22日金曜日

剪定鋏のヤニ


村久  A型剪定鋏  200mm
(旧型)

    村久の中古の剪定鋏をヤフオクで手に入れた。

   箱の中のビニール袋に「スエーデン国 ウツデホルム製鋼所」と印刷されているが、この鋏に本当にスウェーデン鋼が使われているのかどうかは分からない。


   全体的にサビはほとんど見られない。
  刃先にはヤニがついたままになっているが、これはクレンザーで落としてやれば良いだろう。
その後コンパウンドで磨いてツヤを出してやろう。
   握り部分に紅白のペンキが塗ってあるのは、落とした鋏を見つけやすくする為だと思う。
   もしかしたらメーカーで塗ったのかも知れないが、自分の趣味に合わないのでシンナーで拭き取る事にする。




   刃の部分は真鍮でろう付けされている。
    A型の剪定鋏を作り始めたのは、村久印の鋏を作っている野村屋製鋏所の初代、衡田久作氏だと伝えられているが、最近の村久のA型はろう付け無しの全鋼になっている。

これはいつ頃作られた鋏だろうか。






  作業1時間程ですっかり綺麗になった剪定鋏。
   サビ止めとして、握り部分にはメタルプライマーを塗り、刃の部分には手元にあった椿油を付けた。
   別に椿油でなくても、丁子油でも菜種油でもエンジンオイルでもかまわないと思う。




    最後は今のA型との2ショット。
     左が今回手に入れたろう付けタイプ。右が最近のろう付け無しのA型。

   昔の物に比べて今のは肩幅が広くなっている。手から鋏が滑り落ちるのを防ぐ為の配慮だろうか。

試し切りをしてみると新しい鋏の方がよく切れるように思える。

   実際に使用するなら新しいのを買った方が良いというのが、自分の個人的感想である。