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2022年10月15日土曜日

33本目

 

またしつこく米沢型の鉈。



  ▲またメルカリで米沢型の鉈を入手した。おそらくこれで33本目。出品者様は以前お世話になった山形県の収集家のお方。






   ▲刻印らしきものがあるが、削れていて読み取る事が出来ない。米沢型の鉈はまだまだ謎だらけ。










2022年10月13日木曜日

大利

 

メルカリでまた鉈を買った。



▲性懲りも無く、また米沢型の鉈を買った。今回はメルカリで2本同時に。出品者様は宮城県の方。どちらも刃渡り約20cm。柄は約18cm。








▲どちらにも「登録 大利」の刻印がある。作り手は定かではないが、形も同じだし、同じ人が作った物だろう。これで手元の米沢型の鉈は、多分32本。


※「大利」は米沢の「日本刃物株式会社」の商標と判明。(2024年6月5日)



2022年9月30日金曜日

30本目

 

米沢型の鉈。



▲メルカリで形の良い米沢型の鉈を見つけたので、早速購入した。出品者様は長野県松本市のUさん。多分これで手元の米沢型の鉈は30本目になった。刃渡りは約19cm、柄は約22cm。





▲刻印のような物が見られるが、読み取る事が出来ない。

   米沢型の鉈の特徴としては、①ハナとかハシとか呼ばれる先端の突起が尖っている事、②片刃である事、③平の峰に近い方に大きな鎚目が複数打たれている事、④ほとんどは地金の片面に鋼を鍛接している事、⑤目釘が1本である事、といった所だろうか。最近作られた製品だと全鋼だったり目釘が2本だったりする事もある。あと、喜多方型と米沢型の明確な線引きは難しいので、ほぼ同じと考えて良いと思う。






2021年6月21日月曜日

続・米沢型の鉈 その2

 



また米沢型の鉈を手に入れた。



     ▲今度は埼玉県行田市のFさんからメルカリを通して購入した。米沢型特有の大きな鎚目が無いが、それ以外の全体的な形状は米沢型のそれである。全長約1尺2寸、刃渡り約6寸。








▲「山川作」の切銘が彫られている。以前これと同じ銘の鉈を2本入手している。その2本はいずれも山形県の朝日町の別々の人が出品していたので、朝日町周辺で作られた物かも知れない。あるいは上山市の「山川鍛冶屋」で作った物だろうか。







▲裏から見た形状。






▲口金も目釘も全て鍛冶屋が叩いて作ったオリジナルのまま。こんな処も魅力のひとつだろう。

    これで自分が所有する米沢型の鉈は、元々持っていた2本を含めて29本になった。















2021年5月12日水曜日

続・米沢型の鉈

 



  また米沢型の鉈を手に入れた。



   ▲久しぶりにメルカリに米沢型の鉈が出品されていた。なかなか良い形をしていたのでつい買ってしまった。出品者様は去年11月にもお世話になった方で、発送元からすると山形県内の人。だいたい全長35cm位で、刃渡り20cm程。形状は典型的な米沢型の鉈である。







  ▲刻印がふたつ打たれていて、先の方には㊤の刻印がある。以前他の人から入手した鉈にも同じ刻印が打たれている物があった。全体の形状や鎚目の付き方が似ているので、同じ鍜冶の手による物だろう。







   ▲もうひとつの刻印は「米」のような印の上に凹んだ部分がある。この刻印は初めてだと思う。







▲裏返して見たところ。米沢型の鉈は片刃で、目釘は1本。そもそも東北地方の鉈は片刃の物がほとんどではないだろうか。普通は地金に鋼を鍛接した鋼付けなのだが、これは刃を磨いてみないとちょっと分からない。柄はオリジナルを保っている。






▲米沢型の鉈は若い時から使っていたので、握った時にしっくりくる。自分にとってはこれこそが鉈なのだが、もう作る人がいないのが残念だ。















2020年11月15日日曜日

米沢型の鉈 その13

 

      メルカリにまた古い米沢型の鉈が出品されていたので、迷わず購入させてもらった。


   出品者に関してはプライバシー保護の為に、名前も住所も分からない。全長39cm、刃の部分は20cm位で幅や厚みもあり、手に持つとずっしりと重い。平(ひら)には「∧セ」と屋号紋の刻印が打たれている。この屋号紋は多分初見だと思う。全体が錆びだらけだが、口金や目釘、木柄など、全てオリジナルを保っているようだ。



2020年10月8日木曜日

米沢型の鉈 その12

 

久々に米沢型の鉈を入手した。


    今度のは愛媛県の方がメルカリに出品されていた物だが、形状は典型的な米沢型なので少なくとも西日本で作られた物ではなく山形県か福島県の鉈だと思われる。「登録商標  ∧榮  中屋製」と刻印が入っているが、これが製造元を示しているのかどうかは分からない。どこかの卸し問屋や金物店で打たれた刻印である可能性もある。そもそも中屋というのは鋸鍛冶の屋号だったはずだが、昭和以降は同じ名前の金物店が日本のあちこちにあったので、刻印が鍛冶職人を表しているとは限らないのだ。

   それにしても、やはり米沢型の鉈のバランスのとれた形状は本当に美しいと思う。

2020年1月24日金曜日

米沢型の鉈 その11


最近ヤフオクで手に入れた米沢型の鉈2本


   ▲左は山形県鶴岡市の骨董品店アンティークコスモさんから、右は宮城県白石市のOさんからで、どちらも何度かお世話になっている方。






   ▲左の方は◯に十の刻印がある。形状からおそらく喜多方製と思われるが断言は出来ない。






    ▲右は「三久」という刻印がある。その上にも2文字刻まれているが判読不能。
(2月4日追記:上の2文字は「商標」だろう)


今回も作り手は分からずじまい。

2019年11月7日木曜日

米沢型の鉈 その10


最近手に入れた鉈2本


    左は長野県のNさんからメルカリを通して手に入れた鉈。真ん中に刻印があるが不鮮明で読み取る事が出来ない。下の字が春だとするともしかしたら重春かも知れない。刃の形状からするとおそらく喜多方で作られた物。

   右は以前もお世話になった米沢市で古物商をやっているYさんからヤフオクを通して手に入れた典型的な米沢型。刻印の類いは見当たらない。山葡萄の皮で編んだ鉈入れも付属していた。

どちらも刃の長さは6寸位。

2019年10月19日土曜日

米沢型の鉈 その9


最近ヤフオクで入手した鉈2本。


   ▲左は無銘の典型的な米沢型の鉈で、何度かお世話になっている山形県朝日町のMさんから。

   右は栃木県大田原市で古物商をされているK氏からで、委託品とのこと。「重親」の切銘が入っている喜多方型。


◆◇◆◇◆◇◆-◇-◆◇◆◇◆◇◆


赤沼博志氏の著した「会津手語り」によると、初代「重親」は「佐藤義夫」氏、二代目は「佐藤寛」氏となっている。また、佐藤義夫氏についてはこんな記述もある。

   『 重親こと佐藤義夫は、六代重房、重延、頼政らと共に戦前から戦後を通し、刀剣の製作をした人物である。気性の激しい人物で周りからは「鬼鍛冶」と呼ばれていた。』

   それから、「佐藤重親」で検索をかけてみると、昭和19年陸軍軍刀技術奨励会の入選指定刀匠の部にその名を見る事が出来る。



   ▲もしこの銘が本物だとすると、この鉈は野鍛冶ではなく刀鍛冶の作品という事になる。


2019年9月29日日曜日

米沢型の鉈 その8


最近手に入れた米沢型の鉈。


   左から3本まではヤフオクで、右側2本はメルカリで手に入れた物。
   左から1本目は「保険  神田」と刻印がある。米沢に「神田打刃物製作所」という鍛冶屋があるので、もしかしたらそこで作られた物かも知れない。山葡萄製の鞘がついていた。届いてから知ったのだが、山形県の自分と同じ町内の人が出品していた。
  2本目は特に刻印や銘は入っていないが、刃が細身なのでおそらく喜多方で作られた物だと思う。青森県の人の出品。
   3本目は左上に刻印があるが、はっきり読み取る事が出来ない。◯の中に上となっているようにも見える。鎚目が2本目と似ている。柄は取り替えられているかも知れない。これは以前取引した事がある山形県内の出品者から。
    4本目は「ヤマカ」(∧の下にカ)の切銘がある。ヤマカはこれで3本目。宮城県の人の出品。
    5本目は「登録  大利  保険」の刻印がある。福島県いわき市に大利という地名があるが、そこと関係しているのだろうか。山形県からの出品。


   結局まだ大した事は分からないが、そのうち少しずつ何か掴めてくるだろう。


※「大利」は米沢の「日本刃物株式会社」の商標と判明。(2024年6月5日)






2019年8月3日土曜日

米沢型の鉈 その7


   またまたヤフオクで米沢型の鉈を落札した。今回は計6本も手に入れる事が出来た。


一番左は「道次」の刻印がある。喜多方の鍛冶が作った物らしい。

     二番目と三番目は柄に「ヤマカ」(∧の下にカ)の屋号紋が焼印されていて、二番目には同じ紋が地鉄に刻まれている。作り手は不明。
    
    四番目から六番目はどれも柄の形が同じで「丸に三星」の紋が印されている。四番目の地鉄には◯の中に三の字が刻まれている。それ以外は刻印や切銘は見られない。赤沼博志氏の著した「会津手語り」によると、若松市に三星を銘にする野鍛冶がいたらしいが、詳しい事は分からない。


   この6本、全て同じ出品者から手に入れたのだが、何でこんなに持っていたんだろう?

2019年7月3日水曜日

米沢型の鉈 その6



また新たに米沢型の鉈を買った。
   と言っても、今年の4月に手に入れたのと同じ「山川作」と銘のある鉈だ。


       今回のは山形県の朝日町の人(前回とは別人)がヤフオクに出品していた品である。



2つを並べてみた。

    どちらも形状は典型的な米沢型とは違っている。米沢型の特徴である大きな鎚目が存在しない。それでもこの独特のフォルムは米沢型以外の何者でもないだろう。


   この2つにはどちらも「山川作」の銘が鏨で切られていて、製造元が同じである事が分かるが、それとは別に今回入手した方には刃と柄の両方に「ヤマホ」(∧の下にホ)の屋号紋が印されている。

 

    山形県の上山市には刃物を製造している「山川鍛冶屋」という所があるそうだが、製造元はそこだろうか?

2019年6月27日木曜日

米沢型の鉈 その5


また米沢型の鉈を2本、ヤフオクで手に入れた。


   1つ目は山形県米沢市でリサイクルショップを営んでいる人から。


   刃は長さ7寸位で、刻印等はなく、どこでだれが作った物かは分からない。山葡萄製の鉈入がついているが底が破れているのでこのままでは使えないだろう。材料を山から取ってくれば補修はそんなに難しくないはずだが、使う予定もないのでこれは資料としてこのままにしておくつもりだ。







もう1つは埼玉県の出品者から。


これも刃の長さは同じ7寸だが、かなり細長い。
そして「道次」の刻印が打ち込まれている。
   赤沼博志氏の著した「会津手語り」によると、「道次」は福島県喜多方市の鍛冶の銘だという。
   今自分の手元には米沢型の鉈が7本あるが、作り手がはっきり分かったのはこれが初めてである。

   実は同じ出品者がこの鉈に元々ついていた山葡萄製の鉈入を別に出品していたのだが、1つ目の写真とほとんど変わらない物だったので入札しなかった。





2本を比べてみる。


   こうして見ると右側の鉈の刃が細いのが分かるだろう。元々こうだったのか、研ぎ減りしてこうなったのか、あるいは欠けたのをごまかす為に削ったのか、それは分からないが、
いずれにせよ作り手が同じだとは思えない。
形は似ているが、どう見ても別人の作だろう。

2019年5月28日火曜日

米沢型の鉈 その4



   ヤフオクでまた米沢型の鉈を手に入れた。

    今度のは刃の長さが約6寸、幅は広い所で7cm以上あって、自分の持ってる他の米沢型の鉈と比べて最も幅が広い。

   刃の左上には刻印があり、◯の中に「中」の字のような打刻がある。他には刻印や銘は見られない。


   柄の長さは約6寸で、これも刃とバランスを取るかのように太くて握りやすい。


   柄の頭には「ヤマキ」の屋号紋(∧の下にキ)が焼き印され、その上にマジックで「タバコヤ」と書いてある。「ヤマキ」は卸問屋の屋号だろうか。

   例によって製造元は不明だが、これまで見てきた物とは違う製造元だと思われる。

2019年4月25日木曜日

米沢型の鉈 その3


   先日、ヤフオクで米沢型の鉈を2本入手した。それぞれ山形県内の別の業者からの出品だったが、どちらも入札者が大勢いて米沢型の鉈の人気の程が窺えた。必然的に思っていたよりも高額になったが、何とか出せる範囲の金額に収まってくれたので助かった。(まさかこのブログが人気に火を着けたわけではないと思うのだが)


    左の方には「登録  大◯」「保険」と刻印がある(◯は判読不明)。右の方は「山川作」と鏨で銘が入り、ハシ(先端の尖った所)に「山川」と小さな刻印がある。どちらも刃に大きな欠けは無く、壊れやすい柄もオリジナルを保っている(ように見える)。

   右の鉈は、柄の形が去年の8月に米沢市三沢の民具館で見た物に似ているが、作り手が同じかどうかまでは分からない。



米沢市三沢の民具館の米沢型鉈


   米沢型の鉈は、「喜多方型」と呼ばれる事もあり、かつては山形県から福島県の割と広い範囲で作られ、使われていたようだ。どちらかと言えば、山奥よりも平地の農家で使われる事が多かったというが、本当だろうか。

2019年3月31日日曜日

米沢型の鉈 その2


  何年か前に父親から2本の古い米沢型の鉈を貰った。そのうちの1本を先日クリーニングしてみたが、残るもう1本も手入れする事にした。
   前回と同じように錆を落とした後、表面に酸化処理をし、油を塗って刃を研いでみた。


Before




After

   今回のは刃の長さが6寸5分位で前回の物より少し長めだが、幅が細くて重さも幾分軽く出来ている。

   柄は傷んでいたので新しいのに交換してみた。




2本を並べてみる。
左が前回クリーニングした鉈。
右が今回の物。


   こうして見ると、やっぱり米沢型の鉈は美しい。もっと欲しいのだが、中々オークションなどには出て来ない。

   多分この辺りの過疎地の廃屋には沢山眠ってるんじゃないかと思うのだが。

2019年3月28日木曜日

米沢型の鉈


Before



After


   以前に紹介した米沢型の鉈2本の内の1本を手入れしてみた。刃の長さ6寸の付け鋼の鉈で、父親が使っていた物。本人にどこで買ったのか訊いたが覚えていないと言った。当然どこで作られた物かも分からない。

  あともう1本あるので、それもその内きれいにしてやるつもりだ。


2018年8月20日月曜日

今日のナイフ 10


番外編

「米沢型の鉈」その2

   山形県米沢市の「三沢コミュニティセンター」内にある「よねざわ昆虫館」を一通り見終わって、そろそろ帰ろうと思って外に出た時、周辺の地図を書いた掲示板があるのに気付いた。近くでよく見ると、ここのすぐ隣に「民具館」なる表示がある。ちょっと気になったのと、少し時間もあったので寄ってみる事にした。

   オートバイはそのままコミュニティセンターの駐車場に停めて歩いていったが、それらしい案内板も看板も無い。三沢小学校の校門まで歩いてみて途中にあったのは、子供達が野球の練習をしている小学校のグランドの手前に建っている小さな家だけ。ひょとしたらと、もと来た道を戻って小さな家の反対側にまわって家の中を覗いてみたら、どうやらそこが目的の「民具館」のようだった。

    館の中にいた女の人(館長?)に挨拶して「中見せてもらっていいですか?」と訊いたら「どうぞ」との事。その人の言うには、やっと整理が終わった所だそうで、もしかしたらまだオープン前だったのかも知れない。館に表札も看板も見当たらないのはそのためだろうか。館の中に入るとそこにはガラスのショーケースとかは無く、所狭しと様々な古民具が剥き出しの状態で置いてある。写真を撮っても良いかと尋ねたら「多分」と歯切れの悪い返事だったが、自分の都合の良い方に解釈させてもらった。

   人が中に入れそうな大きな鉄釜があった。自分はてっきり五右衛門風呂かと思ったのだが、館の女の人は「味噌釜」だと教えてくれた。これで味噌の原料の大豆を炊いたらしい。昔は集落に1つこういう大釜があって共同で使っていたと言う。


今でも十分使えそうな大鋸もある。


  つい昨日まで使っていたような大鎌もある。


  また大鋸。そして羊の毛を刈る為の大きな和鋏。


  糸を紡いだり、はたを織ったりする為の道具や部品。


「荷鞍」と呼ばれる物。人が乗る為の鞍ではなく、牛や馬に荷物を背負わせる為の鞍らしい。


  鉈や斧の類もある。自分が気になったのは真ん中辺りにある植物で編んだ鞘に収まっている鉈らしき物2点。
 館の女の人に頼んで中身を拝見させてもらうと、




やっぱり「米沢型」の鉈だった。
  喉から手が出る程欲しい、大好きな米沢型の鉈。誰も見ていなかったら黙ってこっそり持って帰っていたかも知れない。と言うのは冗談だが、館の女の人はこれが米沢型と呼ばれる事は知らなかったらしい。自分が教えてあげたら早速名札を作って鉈に取り付けていた。

   全体的にこの「民具館」に展示されている品は、比較的新しい、戦後まで使われていた道具が多いように見受けられた。これらの道具は、大きな博物館で展示する程の古くて貴重な物ではないかも知れないが、むしろだからこそ誰かが守っていかなければいけないような気もする。地元で使われていた道具を地元で保存・展示するのは、現代と後世の人々がその地域の歴史を理解する上で必ず役に立ってくれるだろう。
   そして何よりこういう「民具館」や「昆虫館」のような面白い場所が近くにある事が嬉しいし、出来ればもっと増えてくれたらいいのにと思っている。

2018年7月30日月曜日

今日のナイフ 9


番外編

「米沢型の鉈」
 この2本の古い鉈は、自分の父親が持っていた物で、自分も昔使っていた事がある。最近は使ってないので全く手入れしてないのと、保管場所が悪かったのとで錆だらけになっている。

  これらの鉈は、先端に尖った「イシヅキ」(他に『トビ』とか『ハナ』とか『ハシ』とか呼ばれる場合もある)が付いているのが特徴で、「米沢型」と言われているが、おそらく米沢ではもう作られていないと思う。かつては米沢だけでなく、山形県とその周辺の広い地域で見られた形だが、最近はあまり出回っていないようだ。鉈の需要が無くなったというわけではなく、ホームセンターのチェーン店が増えた事で他所から全鋼の安い製品が入って来るようになったのが要因だと思う。実際今手に入る米沢型は新潟の三条辺りで作られている。
  刃渡りは、右が20cm、左が18cm。元々は右側のように太短い柄がついていたのだが、左側のは壊れてしまったのでホームセンターで買った別の物に取り替えてある。
   もう作られていないとなると余計欲しくなるのが人の(というより自分の)性なので、米沢の鍛冶屋が作った米沢型の鉈があったら、たとえ中古でもいいから手に入れたいと思う。こういう刃物は使われていなくても急に消えて無くなったりしないはずだから、あちこちの物置や納屋で眠っているはずである。