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2022年5月30日月曜日

セルロイドの万年筆 その2

 


「また万年筆買うてまんねん」



    ▲最近、また万年筆を買った。左はプラチナ製、右は大西製作所製。





▲まず、プラチナ萬年筆の#3776センチュリー「金魚」の方。福岡県宇美町のオフィスランドさんから取り寄せた。軸の素材はセルロイド。収納時の長さは約135mm。





▲キャップを取って軸尻に付けた状態。





▲ニブは14金製。





▲プラチナ専用のコンバーターとカートリッジが使える、というかそれしか使えない。




   ▲セルロイドなので継ぎ目があるが、意識して見ないと気付かないかも。






▲次は大阪市のペンハウスから取り寄せた大西製作所「錦鯉」オノトタイプ。ペンハウスのブランド「Pent」名義で販売されている。軸の素材はアセテート。収納時の長さは約140mm。






▲こちらもニブが14金製。





   ▲尻軸にネジが切ってあって、ここにキャップを固定出来るようになっている。





   ▲キャップを固定した状態。こちらの軸はアセテートの塊を削り出して作っているので、継ぎ目は無い。キャップにはクリップが無いから、机の上やポケットから落としやすいので気を付けたい。




▲コンバーターはSCHMIDT製が付属している。という事は、カートリッジも汎用性の高いヨーロッパタイプが使える。


   さて、今回買った「金魚」と「錦鯉」。どちらもうっとりするくらい美しい。いつまでも眺めていられる。そんなに暇じゃないけど。
   使うのがもったいないようにも思うが、とりあえず一度だけ使ってみて、多分その後はしまいっぱなしになるような気がする。







2022年5月20日金曜日

セルロイドの万年筆

 

大西製作所
セルロイド万年筆「金魚」


    ▲最近、メルカリで入手したセルロイドの万年筆。東京都にお住まいの出品者様によればメーカーは大西製作所だというが、似たような製品をカトウセイサクショの加藤清氏やロングプロダクツの藤本寛氏も作っているので、本当かどうか分からない。一般的に万年筆のこういう柄を「金魚」と云うらしい。大西製作所は東大阪市にある大西慶造氏の会社。






    ▲ニブはドイツのSCHMIDT社のスチール製。ペン先の太さはM。






▲日本の万年筆の胴軸やキャップに使われるセルロイドは、薄い板を丸めて円筒状にしているので、継ぎ目が目立つのが少し残念。







▲参考までに、英国のConway Stewartの古い製品では、継ぎ目がトイレットペーパーの芯みたいに螺旋状に入っている。これだとあらゆる方角から継ぎ目が見えてしまうが、これもデザインの一部として赦せてしまう。この万年筆は、昔ヤフオクで入手した物。







▲こちらは、今回ほぼ同時にメルカリで入手した、ロングプロダクツのアセテート製万年筆。出品者様は福岡県の方。有限会社ロングプロダクツは大阪市生野区にあった藤本寛氏の会社。藤本さんは2012年に逝去されている。アセテートはセルロイドと同じくセルロースが主原料だが、セルロイドよりも燃えにくい。万年筆に使われているアセテートは塊から削り出しているので継ぎ目が無い。






▲こちらのニブもSCHMIDT製で太さはF。






▲そしてこちらは、2018年に入手した大西製作所のアセテート製万年筆「錦鯉」。






    ▲こちらのニブもやはりSCHMIDT製で、太さはF。






▲それぞれの比較。左がセルロイド製。真ん中が藤本さんのアセテート製。右が大西さんのアセテート製「錦鯉」。今回入手した万年筆2本は大きさも形状もそっくり。長さは3本とも約135mm。似たような柄だけど、全く同じ模様が存在しない所が魅力的だと思う。







2018年4月2日月曜日

今日の万年筆 10

  Pent  by大西製作所 
  アセテート アークモデル
  「錦鯉」 
   今年になってから万年筆の収集熱がじわじわと再燃して来ているようで、また万年筆を買ってしまった。
  大阪市の「ペンハウス」で販売されている、「大西製作所」の「錦鯉」である。
  「錦鯉」という万年筆は、「アセテート」という素材を削り出して作っている。その赤と白の模様は一本ごとに皆異なっていて、如何にも錦鯉を思わせる物である。贅沢を言えば、赤い部分がもう少し黄色味を帯びていたら、もっと錦鯉っぽくなったと思うが、とにかく美しい万年筆だ。

「大西製作所」は、セルロイドの筆記具で有名だった「カトウセイサクショ」の元で研鑽を積んだ大西慶造氏が、加藤氏の死後にその仕事と道具類を引き継いで立ち上げた東大阪市の工房である。

  「ペント」は、「ペンハウス」を運営している「株式会社ライムラックス」のブランド。

  軸やキャップの素材「アセテート」は、セルロイドと同じくセルロースを主原料としているが、燃えやすいセルロイドが硝酸を使っているのに対し、アセテートは酢酸を使って燃えにくくなっている点が異なる。
   キャップを外すとこんな感じ。
   ペン先はドイツの「Schmidt」社のスチール製。
   インクの補充はコンバーターとカートリッジの両用式。Schmidt社のコンバーターが付属している。








   この万年筆は一本一本模様が違うので、もし資金と在庫があれば沢山集めて見比べてみるのも良いと思う。

2018年2月23日金曜日

今日の万年筆 8

  大西製作所  アセチロイド万年筆「桜」










   先日ヤフーショッピングを覗いていたら、「ペンストアビンテージ」(株式会社ウイング)という東大阪市の店で、ちょっと魅力的な万年筆を見つけてしまった。期限付きのポイントが貯まっていたのと、限定50本というのに押されたり惹かれたりして、つい買い物カゴにいれてしまった。
  それがこの「大西製作所」のアセチロイド万年筆「桜」である。










  「大西製作所」は、セルロイドの筆記具で有名だった「カトウセイサクショ」の元で研鑽を積んだ大西慶造氏が、加藤氏の死後にその仕事と道具類を引き継いで立ち上げた東大阪市の工房である。
  「アセチロイド」というのは「アセテート」の商品名で、「セルロイド」と同じくセルロースを主原料としているが、燃えやすいセルロイドが硝酸を使っているのに対し、アセテートは酢酸を使って燃えにくくなっている点が異なる。

   実は、キャップと軸がアセテートで出来た「桜」という万年筆は、従来から大西製作所のラインナップにあったし、自分も1本持っている。
  2つを並べてみる。右が今回買った「桜」左が以前からあった「桜」。














  左の方はたしか、大阪市の「ペンハウス」(株式会社ライムラックス)から取り寄せた物だったと思う。アセテートの模様の大きさがだいぶ違っている。あとキャップのクリップやリングのデザインが違うようだ。それからペンハウスの方は、キャップ先端にスワロフスキーのガラスが埋め込まれている。










   その他にも微妙な違いがある。従来の製品はドイツのSCHMIDT社のスチール製ニブだが、限定品は「MIKURIYA  ONISHI  2010」と刻印が入った14金製になっている。実は今回、これに惹かれて買ったようなもの。










  これらのピンクと白がまだらになったアセテート製の万年筆は、あまりにも可愛らしくて男が人前で使うのは正直ちょっと恥ずかしい。
  でも女性にプレゼントするのにはもってこいかも知れない。
  まあ、それまではこっそり使わせてもらうけど。