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2025年8月30日土曜日

永遠の小学三年生

 


少年サンデーコミックス スペシャル
シブヤニアファミリー⑤
SHIBUYA NEAR FAMILY
渋谷駅近家族
久米田康治

2025年8月23日 初版第1刷発行
株式会社小学館



▲週刊少年サンデーに連載中の漫画「シブヤニアファミリー」の第5巻。8ヶ月ぶりの新刊。渋谷に住む永遠の小学3年生、イッコちゃんのいかにも渋谷っぽい日常を描いた、示唆に富む物語の数々。小学生が主人公で、少年誌に連載されているのに所々子供には理解し難いネタもあるが、それは大きなお友達の読者に配慮した結果だろう。作者は「さよなら絶望先生」や「かくしごと」でお馴染みの久米田康治氏。今年3月にフジテレビ系列で放送されたテレビ番組「踊る!さんま御殿!!」では4回目の出演を果たし、4回目の「踊る!ヒット賞!!」受賞を達成している。これはもうピッチャーが全打席ホームランを打つような快挙だと思う。(←テレビ観とらんけど)





▲ところで、本の裏見返しにこんな怪しいタグが貼ってあったんだけど、これって何?







▲裏表紙はイッコちゃんの弟、都加 伊澄(とかいすみ)くん。








2025年2月9日日曜日

三冠で四巻



 
少年サンデーコミックス スペシャル
シブヤニアファミリー④
SHIBUYA NEAR FAMILY
渋谷駅近家族
久米田康治

2024年12月23日 初版第1刷発行
株式会社小学館




▲週刊少年サンデーに連載中の「シブヤニアファミリー」の第4巻がいつの間にか発売されていた。前巻が2024年3月発行だったので、約9ヶ月ぶりの新刊。作者の久米田康治氏は日本テレビ系列のトークバラエティ番組「踊る!さんま御殿!!」に今まで3回出演し、3回とも「踊る!ヒット賞!!」を受賞している。話し上手な芸能人達に混じって、たいしてしゃべってもいないのにあの偉大な賞を貰えるのだから、流石だなと思う。
















2024年4月5日金曜日

藻玉で豆まき

 

少年サンデーコミックス スペシャル
シブヤニアファミリー③
久米田康治

2024年3月23日 初版第1刷発行
株式会社小学館



▲週刊少年サンデーで連載中の「シブヤニアファミリー」第3巻がいつの間にか発売されていた。作者の久米田康治氏と言えばアニメ化もされた「かくしごと」や「さよなら絶望先生」でお馴染みだが、この作品もほぼ同じ路線であるにもかかわらずつい読んでしまうのは常に新しい題材や視点を取り入れているせいか。でもその一方で「鍋奉行」だとか「三択老師」だとか20年ぶり30年ぶりの登場人物を出してきたりもして、小学生が主人公ながら小学生には理解しにくい漫画だと思う。







▲何より絵がかわいいのが最大の魅力かも。







2023年6月29日木曜日

イッコちゃん

 


少年サンデーコミックス スペシャル

シブヤニアファミリー②

久米田康治


2023年5月23日 初版第1刷発行
株式会社小学館



▲「さよなら絶望先生」や「かくしごと」でお馴染みの漫豪、久米田康治氏が描く超感動巨編「シブヤニアファミリー」の第2巻がいつのまにか発売されていた。今回の収録作は週刊少年サンデー2022年第19号から41号にかけて掲載されていた#21から#37までの17話分。新キャラの紺栗糸ちゃんが登場したり、ママの黒歴史がばれたり、もうなにがなんだかの最新作。















2022年9月21日水曜日

渋谷駅近家族

 

少年サンデーコミックス  スペシャル

シブヤニアファミリー①
久米田康治

2022年9月20日初版発行
株式会社小学館



▲「さよなら絶望先生」や「せっかち伯爵と時間どろぼう」「かくしごと」等の作品でお馴染みの久米田康治氏の新作漫画「シブヤニアファミリー」の第1巻が発売された。この作品は週刊少年サンデーで2021年の47号から連載されている。久米田氏のサンデーでの連載は「かってに改造」以来なので17年ぶり。主人公は渋谷に住む小学3年生の都加 逸子(とか いつこ)ちゃん。家族や友達からは「イッコ」と呼ばれている。内容的にはシブヤっ子あるあるをある事無い事羅列して子供っぽい屁理屈で撹拌したような、どっぷり久米田節エキスに浸かった風刺ギャグ漫画となっている。つまり、善かれ悪しかれ今までの他の作品とほぼ同じという事だが、絵がかわいいので許せてしまう。作者自身の仕事場も渋谷にあるので、背景にはそれなりのリアリティがあるかも知れない。








   ▲ただ、小3少女が主役なので、下ネタは封印されている模様。







2020年7月23日木曜日

かくしごと最終巻



講談社コミックス デラックス
月刊少年マガジン
かくしごと⑫
KAKUSHIGOTO
久米田康治


株式会社講談社
2020年7月17日  第1刷発行


とうとう「かくしごと」が完結してしまった。人生の楽しみがまたひとつ減ってしまった感じ。今風に言えば「姫ちゃんロス」もしくは「久米田ロス」となるのだろうか。
   一番気がかりだった海難事故で行方不明だった姫ちゃんのお母さん(名前は明らかにされていない)は結局見つからないままで終わった。そして全く同じ造りの家が建てられた理由が最後に明かされている。今までの久米田氏の作品の中では最も現実的な物語。だからこそ、アニメではなく実写で見たいという願望がますます募ってくる。








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  「かくしごと」は月刊少年マガジンにおいて2016年1月号(2015年12月4日発売)から2020年8月号(2020年7月6日発売)まで連載されたコメディー漫画。

作者の「久米田康治」氏は神奈川県出身、1967年(昭和42年)9月5日生まれの漫画家。和光大学人文学部芸術学科卒業。デビューは1990年(平成2年)。

2020年3月24日火曜日

あと1巻


講談社コミックス デラックス
月刊少年マガジン
かくしごと⑪
KAKUSHIGOTO
久米田康治


2020年3月17日  第1刷発行
株式会社講談社


   とうとうアニメ化されてしまったこの作品。すでに宣伝用の動画がネットで流れている。エンディングの曲が大滝詠一氏というのは、この漫画の表紙絵が大滝詠一氏のレコードジャケットを描いた永井博氏の画風のパロディーである事と繋がりがあるのだろう。てっきりこの漫画は実写ドラマになると思っていたのだが、先にアニメになるとは。まあいずれ実写版も作られるはず。姫ちゃん役に相応しい存在感のあるキャストが見つかると良いのだが。

  単行本は次の第12巻(2020年6~7月発売)で完結するらしい。なんか寂しい。


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「かくしごと」は月刊少年マガジンに2016年の1月号(2015年12月4日発売)から連載されているコメディー漫画。
作者の「久米田康治」氏は神奈川県出身、1967年9月5日生まれの漫画家。和光大学人文学部芸術学科卒業。デビューは1990年。

2019年11月16日土曜日

TVアニメ化決定

講談社コミックス  デラックス
月刊少年マガジン

かくしごと
久米田康治


講談社
2019年11月15日発行

「かくしごと」は、講談社が発行する「月刊少年マガジン」に2016年1月号から久米田康治氏が連載しているギャグ漫画である。


   帯を見ての通り来年テレビアニメになるそうだ。てっきり実写ドラマになると思っていたのに。


   それからこの漫画「かくしごと」は12巻で完結する事も判明。

11巻は3月中旬頃発売だそう。

2019年9月28日土曜日

かくしごと第9巻


講談社コミックス デラックス
月刊少年マガジン

かくしごと⑨

著者   久米田康治

2019年9月17日第1刷発行



「かくしごと」は、講談社が発行する「月刊少年マガジン」に2016年1月号から久米田康治氏が連載しているギャグ漫画である。


   物語は自分が漫画家だという事を一人娘に隠している主人公「後藤 可久士」と、その娘「後藤 姫」を中心としたドタバタ劇 (?)。姫ちゃんの言動がいつも健気で微笑ましい。


    当初の予定より約1ヶ月遅れで発売された第9巻、やっと読むことが出来た。物語の中で「漫画基本  読むもんじゃなくて見るもんだぞ」と後藤可久士先生は断言しているが、久米田康治先生の漫画は基本読み物だと思う。文字が多いという意味もあるが、絵の中にも色んなキーワードが隠されていて、それを読み解く能力と時間がないと大事なメッセージを見落としてしまう気がする。


   次巻第10巻の発売は11月15日の予定だそうだ。


2019年4月19日金曜日

父と娘の物語


かくしごと ⑧」
久米田康治


   注文していた「かくしごと」の第8巻が昨日届いた。

  「かくしごと」は、講談社が発行する「月刊少年マガジン」に2016年1月号から久米田康治氏が連載しているギャグ漫画である。


   物語は自分が漫画家だという事を一人娘に隠している主人公「後藤 可久士」と、その娘「後藤 姫」を中心としたドタバタ劇 (?)。いつも姫ちゃんの健気な言動が微笑ましい。

   この巻でも、おこづかいがみんなと同じ額じゃないと不安だからという理由で「もう少し安くていい」とか「いらない」とか言ってみたり、ノートを買う為のお金を貰う代わりに「かたたたき券」を発行したりと、とにかく可愛いのだ。こんな娘がいたらどんなお父さんでも必死で頑張っちゃうだろうなと思ってしまう。

  あと、この巻では可久士の奥さん、つまり姫ちゃんのお母さんの消息についても少し触れられている。いくつかの伏線が最後にどう収束していくのか、今後も楽しみな物語である。


  なお、第9巻は8月15日頃発売予定だそうだ。

2018年10月29日月曜日

今日の本 31


「かくしごと」  
久米田康治

講談社
2018年10月17日   第1刷発行


   「かくしごと」は、講談社が発行する「月刊少年マガジン」に2016年1月号から連載されているギャグ漫画である。
「かくしごと」の著者「久米田康治」は、神奈川県出身の漫画家。1967年9月5日生まれ。美術の教員免許を持っている。

 「かくしごと」の主人公「後藤可久士」も漫画家である。彼は小学4年生の一人娘「姫」と平屋の一軒家に2人で暮らしている。彼は自分が漫画家である事を娘には秘密にしている。つまり彼の「隠し事」が「描く仕事」である事から起こるドタバタがこの漫画のおおよその内容なのだが、話はそれだけでは終わらず、様々な伏線が潜んでいる。これまでの話で姫の母親の父親が「戒潟魁吏」という名の有名な日本画家である事が分かっている。戒潟の娘は親の反対を押し切って主人公と結婚し、姫を産んだ後におそらく死亡しているのだが、その辺りの事は具体的にはまだ描かれていない。そしてこの第7巻では、巻頭と巻末のカラーの書き下ろしページにおいて主人公の出生の秘密が明かされている。でもそれをここでバラすつもりはない。

    隠し事は1つだけではないのだ。主人公の秘密が少しずつ明らかになっていく所もこの物語の醍醐味だと言えない事もない。
  よく隠し事はいけないとか言うが、誰にだって秘密の1つや2つはあるだろう。人にとって隠し事とは多くの不幸を収めたパンドラの箱のような物なのかも知れない。











2018年6月2日土曜日

今日の本 15

  「スタジオパルプ ①」  久米田康治













   年3回だけ白泉社から発行される「楽園」という雑誌に連載されている久米田康治氏の漫画「スタジオパルプ」の第1巻が発売された。
   この漫画の主人公「役者丸ひろ子」は、スターを夢見る役者志望の女の子。ある日彼女はB級スターばかりが集う不思議な撮影所「スタジオパルプ」に迷い込む。この作品は、様々な知らない役者達との出合いを通して日々成長しながら逞しく生きてゆく一人の女優の物語である。

  かと思いきや、実際はダジャレと屁理屈に時事ネタと下ネタを絡めながら、キャラの立った登場人物達が強引に話をこじつけていく群像劇と言った方が良いだろう。全編今まで通りに久米田節が炸裂するギャグ漫画だから、安心して読んでいられると思う。例えば、「枕営業」と言いながら普通に枕を販売しているだけだったり、口喧嘩と称してキスをして挙げ句の果てに友情が芽生えて同棲してみたり、「全米が泣いた」というコピーの「全米」が実は「全米さん」という一人の人物の事だったりとよくもまあそんなくだらない事ばかり考え付くものだとあきれながらも感心してしまう。

   この作品の登場人物は、役者丸ひろ子を除くとほとんどが過去の久米田氏の漫画の中で役を演じてきたキャラクターばかりである。「改蔵」「糸色望」「サンジェルマン伯爵」等がそれぞれ「高橋」「佐々木」「山田」という役者として登場している。これは手塚治虫氏が確立した「スターシステム」のパロディーでもあり、第1話では、そのスターシステムそのものがテーマとなって話が展開している。

   しかしこの作品、掲載されている雑誌が年3回しか発行されてない為に、連載開始から第1巻発売まで3年以上かかっている。第2巻が発売される頃、自分は何をやっているんだろうとか、そもそもその時まで雑誌がもつのかとか、色々考えさせられてしまう。間が空き過ぎるのには色んな弊害があるはずである。














   例えば、「名取羽美」こと小林が、Act.1では「彼女一人の中に23人のキャラクターが居るんだ…」と言われているのに、Act.7では「27の人格があるのよ」になっているのは、作者が前に描いた話をすっかり忘れている証拠だと思う。

2018年5月19日土曜日

今日の本 12

  「かくしごと ⑥」    久米田康治













   楽天ブックスに予約注文していた本が昨日届いた。月刊少年マガジンで連載している久米田康治氏のギャグ漫画「かくしごと」の第6巻である。
   主人公の「後藤可久士」は、小学4年生の一人娘「姫ちゃん」と二人で暮らしている。彼は自分の本当の職業を娘にひた隠しにしている。実は彼の職業は漫画家で、少年漫画誌で下ネタ漫画を描いているのだが、その事がばれて娘に嫌われたり、娘が学校でいじめられたりするのを恐れるあまり、娘の前では普通の会社員を装っている。この漫画は、そんな主人公がアシスタントやら近所の若い女性やらを巻き込んで繰り広げるコメディである。

  単行本には、第1巻からずっと巻頭と巻末にカラーで書き下ろしの漫画が掲載されていて、本編のエピローグを同時進行で描いているのだが、そこには高校生になった姫ちゃんが登場している。
  あと、所々に「描く仕事の本当のところを書く仕事」と題したコラムが差し込んであり、業界の裏話を含んだ作者の取り留めの無い有り難いお話を読む事が出来る。


   自分が初めてこの作者の作品を読んだのは、前々作の「さよなら絶望先生」からだ。最初は絵柄のセンスの良さに惹かれたのだが、読み進んでいくうちに「この人天才じゃん」と思うようになった。ネタの多様性や細部へのこだわりには作者の豊富な知識と深い洞察力を垣間見る事が出来るし、展開した伏線をきちんと回収するストーリー構成の技術力は、まるで前衛的な大聖堂を設計する建築家のようであり、この「かくしごと」という漫画にもその本領は遺憾無く発揮されている。

 でも、まあ何と言ってもこの漫画の魅力は、姫ちゃんの可愛らしさだと思う。いかにも小学4年生といった感じの発想と、表情やしぐさが妙にリアルで、実在の女の子がネタを提供してるんじゃないかと疑ってしまう。ミラーボールをシャンデリアだと誤解したり、本物のシャンデリアをシンデレラと呼んだり、父親が炬燵に潜り込んでるのを見て「こたつむりだ!」と言って真似してみたり、実際に娘がいる父親でないと中々ここまで描けないと思うのだが、残念ながら作者の久米田氏は自身のプライバシーについては一切公表していない。寧ろそこら辺も漫画の主人公と重なる所があって面白いと思う。
  「さよなら絶望先生」はテレビアニメになったが、多分「かくしごと」の方はいずれ実写ドラマ化されるんじゃないだろうか。
  
  ところで、本の帯を見て初めて知ったのだが、白泉社の「楽園」に連載している久米田康治氏の「スタジオパルプ」の第1巻が5月31日に発売されるらしいので、こちらも楽しみである。早速予約注文させてもらった。