2025年9月9日火曜日

月虹

 


BOUQUET COMICS
月虹  ーセレス還元ー
水樹和佳

(前編)1982年6月20日 第1刷発行
(後編)1982年7月20日 第1刷発行
株式会社 集英社



▲「月虹  ーセレス還元ー 」は、少女漫画月刊誌「ぶ〜け」に昭和56年4月号から9月号まで連載されたSF作品。単行本化にあたって新たに50ページ加筆されている。物語の舞台は未来の荒廃した地球。既に大地も海も大気も汚染され、人類はこれから始まる核戦争によって滅亡しようとしている。盲目の主人公ソミューはハイウェイの事故に巻き込まれるが、不思議な力を持つ青年に救われる。その青年はソミューに「セレスの記憶を開放してくれ」と言うが、何の事か分からない彼女は戸惑う。という感じで始まる水樹和佳さん(後の水樹和佳子さん)の真骨頂とも言えるSFファンタジー。読んでいるとBGMに悲しく美しい旋律のピアノソナタがずっと響いているような気がしてくる、そんな作品だった。







星姫と星




ホシヒメホウジャク
Neogurelca himachala sangaica

鱗翅目スズメガ科Neogurelca属。幼虫はヘクソカズラの葉を食べる。年2化。成虫で越冬する。日本のスズメガでは最小。



▲先日、自宅前に生えているヘクソカズラから採集したスズメガ類の幼虫達。成長してきて少なくとも2種いる事が判明した。長い尾角を前後にピコピコ動かしながら歩くこの子は、きっとこの前と同じホシヒメホウジャクだろう。




 ▲動かない短い尾角を持つこの子は、おそらくホシホウジャク(Macroglossum pyrrhosticta)だと思う。終齢になればもっとはっきり分かるはず。




▲昨晩、自宅の外灯に飛来したキヨトウ属の1種(Mythimna  sp.)。ヤガ科ヨトウガ亜科。





▲オオカマキリTenodera aridifolia)の雄。蟷螂目カマキリ科。昨晩は十六夜の月が明るく、羽アリ以外の虫があまり灯火に来なかった。前日の十五夜がこんなに晴天なら皆既月蝕が見れたのだが、生憎の雨で見れなかった。








2025年9月8日月曜日

一年少々

 

キツネノカミソリ
Lycoris sanguinea var. sanguinea

ヒガンバナ科ヒガンバナ属の球根植物。



▲今の家に引っ越して来て、約1年と1ヶ月経った。ここに来てすぐに咲いていたキツネノカミソリの花が今年も咲いている。暑さや日照りで花が1日で駄目になるのが残念なところ。落葉樹の木蔭に植えたほうが良いのかも知れない。まず何か樹を植える事から始めないと。






▲マルバアサガオの花。勝手に庭に生えてきた。





▲ヒルガオの花。これも勝手に生えてきたもの。












▲今年種子を播いたマツバボタンの花が今頃になって色々咲き始めた。来年はもっといっぱい種子を播いてみよう。





金紋蛾

 


キンモンガ
Psychostrophia melanargia

   鱗翅目アゲハモドキガ科キンモンガ属。成虫は昼間、花の蜜を吸う。幼虫はリョウブの葉を食べる。年2化。蛹越冬。



▲昨晩、自宅の外灯に飛来したキンモンガ。このブログには7年ぶりの登場。







▲ミツモンキンウワバ(Ctenoplusia agnata)。幼虫は広食性。年数回発生する。越冬態は不定。ヤガ科キンウワバ亜科。






▲これもミツモンキンウワバ。






▲ナシケンモン(Viminia rumicis)。 幼虫は広食性。年2〜4回発生し、蛹で越冬する。ヤガ科ケンモンヤガ亜科。





▲フタヤマエダシャクRikiosatoa grisea)の雌。 幼虫はアカマツの葉を食べる。年2化で、幼虫越冬。シャクガ科。






▲ヒメゲンゴロウRhantus suturalis)。鞘翅目ゲンゴロウ科ヒメゲンゴロウ属。






▲オオカマキリTenodera aridifolia)の雄。蟷螂目カマキリ科。





2025年9月7日日曜日

星姫蜂雀の羽化

 

ホシヒメホウジャク
Neogurelca himachala sangaica

鱗翅目スズメガ科Neogurelca属。幼虫はヘクソカズラの葉を食べる。年2化。成虫で越冬する。日本のスズメガでは最小。




▲8月28日に自宅の前で見付けたホシヒメホウジャクの蛹が今朝、無事に羽化した。同時に見付けた終齢幼虫は、次の日には餌のヘクソカズラの葉を綴り合わせていたので、今は蛹の状態。寄生とかされていなければもうすぐ羽化するはず。





▲前翅長は20mm。成虫で越冬するらしいが、山形県では越冬していない可能性もある。






▲小さいけど精悍な形状をしている。家の周辺では飛んでいるホシヒメホウジャクをよく見るのだが、今まで成虫の撮影に成功した事はなかった。これでやっと目的を果たせた。






▲ホシヒメホウジャクの蛹や幼虫を見付けた同じ場所で、またスズメガ類の幼虫を見付けた。若齢幼虫だけ10匹以上いる。同じホシヒメホウジャクだと思うが、もしかしたら別の種類かも知れない。とりあえず正体が判明するまでこれも飼ってみる事にした。


かねぽんのスズメガ図鑑にホシヒメホウジャクが追加されました。







黄揚羽の休息

 


キアゲハ
 Papilio machaon  hippocrates

  鱗翅目アゲハチョウ科アゲハチョウ属。幼虫は主にセリ科の草本を食べる。年2~4化で蛹態越冬。



▲昨日の夕方、自宅の庭にいた翅がボロボロのキアゲハ。アキノノゲシの花茎で休息していた。






▲昨晩、自宅の外灯に飛来したシロヒトリChionarctia nivea)の雌。幼虫はタデ科やタンポポ、オオバコ等の草本の葉を食べる。年1化。幼虫越冬。トモエガ科ヒトリガ亜科。





▲シロヒトリの雄。






▲ミヤマフタオビキヨトウ(Mythimna matsumuriana)。幼虫はイネ科草本を食べる。年1化。ヤガ科ヨトウガ亜科。







▲ムラサキトビケラEubasilissa regina)。日本最大のトビケラ。世界最大という説もある。毛翅目トビケラ科ムラサキトビケラ属。







▲アシグロツユムシPhaneroptera nigroantennata)の雌。草食性で年1~2化。卵で越冬する。直翅目ツユムシ科(キリギリス科)ツユムシ属。






▲コカマキリStatilia maculata maculata)の雌。ついさっきまでケラを食べていた。蟷螂目カマキリ科






2025年9月6日土曜日

四条赤枝尺蛾

 


ヨスジアカエダシャク
Astygisa morosa morosa

鱗翅目シャクガ科Astygisa属。幼虫はケンポナシの葉を食べる。年2化。



▲昨晩、自宅の外灯に飛来したヨスジアカエダシャクの雄。オオヨスジアカエダシャク Astygisa chlororphnodes)の可能性もあり。






▲ヨトウガMamestra brassicae)。幼虫は広食性。年2〜3化で、蛹で越冬する。ヤガ科ヨトウガ亜科。






▲ハイイロセダカモクメ(Cucullia maculosa)。幼虫はヨモギ属草本の花や蕾を食べる。年1化。蛹で越冬する。ヤガ科セダカモクメ亜科。







▲シロヒトリChionarctia nivea)の雄。幼虫はタデ科やタンポポ、オオバコ等の草本の葉を食べる。年1化。幼虫越冬。トモエガ科ヒトリガ亜科。






▲ドウガネブイブイAnomala cuprea)。鞘翅目コガネムシ科スジコガネ属。







2025年9月5日金曜日

つのぽっど

 


いもゆで工房
「つのぽっど」



▲東京都府中市の「いもゆで工房」さん(原政人さん)が作った最新ろぼ「つのぽっど」が一度に4体もやって来た。約4ヶ月ぶりの新製品。左から「つのぽっど  はばひろつの(真鍮、水牛角)」、「つのぽっど  うわぞりつの(真鍮、牛骨)」、「つのぽっど  うわぞりつの(洋白、水牛角、牛骨)」、「つのぽっど  まえまきつの(洋白、水牛角)」。素材は真鍮、洋白、水牛角、牛骨、瑪瑙等。角を含めた長さは4cm弱。毎回いもゆでさんの作品は造形の緻密さや独創性に感嘆させられる。






▲「つのちゃん」も新たに2体やって来た。左から「ごーるどへっどしろくろごんぶとよこぞりつのつのちゃん(牛骨、水牛角)」、「れっどあんどぶるうあいずずあかぶらっくごんぶととまほーくつのつのちゃん(水牛角)」。素材は真鍮、洋白、銅、水牛角、牛骨、瑪瑙等。角を含めた高さ4cm弱。






追分黄枝尺蛾




オイワケキエダシャク
 Exangerona prattiaria

鱗翅目シャクガ科Exangerona属。幼虫は広食性で様々な広葉樹の葉を食べる。年2化。



▲昨晩、自宅の外灯に飛来したオイワケキエダシャクの雌。






▲アゲハモドキEpicopeia hainesii hainesii)の雄。幼虫はミズキ属木本の葉を食べる。年2化で蛹態越冬。鱗翅目アゲハモドキガ科。






▲ミヤマフタオビキヨトウ(Mythimna matsumuriana)。幼虫はイネ科草本を食べる。年1化。ヤガ科ヨトウガ亜科。







▲マツカレハDendrolimus spectabilis)の雄。幼虫は毒針毛を持ち、マツ類の葉を食べる。年1〜2化で、若齢幼虫で越冬する。カレハガ科。






▲エグリトビケラ(Nemotaulius admorsus)。毛翅目エグリトビケラ科スジトビケラ属。






▲タンボコオロギ(Svercacheta siamensis)の雌。直翅目コオロギ科。最近、Modicogryllus属からSvercacheta属になった。







  

 ▲コカマキリStatilia maculata maculata)の雌。蟷螂目カマキリ科








2025年9月4日木曜日

菊背高杢目

 


キクセダカモクメ
Cucullia kurilullia kurilullia

鱗翅目ヤガ科セダカモクメ亜科Cucullia属。幼虫はキク科のシオン属やヨメナ属、アキノキリンソウ属の葉や花を食べる。年2化。蛹で越冬する。



▲昨晩、自宅の外灯に飛来したキクセダカモクメ。






▲ハイイロセダカモクメ(Cucullia maculosa)。幼虫はヨモギ属草本の花や蕾を食べる。年1化。蛹で越冬する。ヤガ科セダカモクメ亜科。





▲これもハイイロセダカモクメ。







▲オオウスヅマカラスヨトウAmphipyra erebina)。幼虫は広食性。ヤガ科カラスヨトウ亜科。






▲キンイロエグリバCalyptra lata)。幼虫はツヅラフジ科の植物の葉を食べる。トモエガ科エグリバ亜科。





▲オオアヤシャクPachista superans)の雄。幼虫はモクレン科木本の葉を食べる。年2化で幼虫越冬。シャクガ科。






▲ムラサキトビケラEubasilissa regina)。日本最大のトビケラ。世界最大という説もある。毛翅目トビケラ科。





▲オオカマキリTenodera aridifolia)の雄。蟷螂目カマキリ科。






▲アジアイトトンボ(Ischnura asiatica)の雄。蜻蛉目イトトンボ科アオモンイトトンボ属。







▲黒くないクロイロコウガイビル(Bipalium fuscatum)。三岐腸目リクウズムシ科コウガイビル属。(あるいはウズムシ目コウガイビル科)







▲頭部を失っているのに普通に這い回るクロイロコウガイビルもいた。虫に齧られたのだろうか。コウガイビルの口は体の中央部にあり、頭部は再生出来るから何も問題無いとは思うが、ちょっと異様な光景だった。