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2020年9月13日日曜日

東洋の海神


オリエント
RA-EL0001B00B


ORIENT
RA-EL0001B00B

    オリエントからアメリカ市場向けに販売されている200m防水の時計。「Triton」の愛称が付けられている。発売年月日は不明だが、少なくとも2018年の4月には流通していたようだ。3針式で1時位置にパワーリザーブインジケータ、4時位置に日付表示がある。ケースはステンレス製で直径43mm、厚さ14mm、ラグ幅は22mm。ステンレスのベルトも含めた総重量は209g。もちろん手首の太さに合わせてコマを減らせば幾分軽くなる。風防はこの価格帯の製品としては珍しいサファイアクリスタルでお買い得。4時位置にあるネジ込み式の竜頭は大きく操作しやすい。





    裏蓋はスケルトンではないので中身は見えないが、ムーブメントはオリエントの自動巻きキャリバー「40N5A」が搭載されている。1秒当たり6振動(3hz)で、パワーリザーブは約40時間。日差は+25~-15秒。石数は22。秒針停止機能付きで手巻きも出来る。
    この時計を含めて今まで5本のオリエント製品を買ったが、全て違うムーブメントが搭載されている。もちろん買う時にそれを意識して選んでいるのだが、オリエントがエプソンのブランドになってからも多種多様なオリジナルのムーブメントが生き残っているのが嬉しい。




   ▲オリエントの夜光は「ルミナスライト」と呼ばれる。同じ物がセイコーだと「ルミブライト」となり、シチズンだと「ナチュライト」になる。パワーリザーブインジケータの小さい針にまで夜光が使われているのが面白い。

2020年8月15日土曜日

東洋のマコ


オリエント
マコ  XL
FEM75005R9


ORIENT
MAKO  XL
FEM75005R5


   2017年にオリエントから海外市場向けに発売された200m防水の時計。ステンレス製ケースの直径は44mm、厚さ13.5mm、ラグ幅22mm。ステンレスのベルトを含めた重さは192g。白い文字盤のおかげで視認性は極めて良い。風防はミネラルガラス製。





   ▲裏蓋はシースルーではないので中身は見えないが、ムーブメントは1975年に開発された自動巻きの「EM46943」で、かつてはオリエントの様々な機種に使われていた物だが、今ではおそらくこの「MAKO XL」シリーズにしか搭載されていないと思う。21石の6振動。パワーリザーブは最大で40時間。日差は+25~-15秒。古い設計なので時刻合わせの際の秒針停止機能は無い。また、竜頭でゼンマイを巻き上げる事も出来ないので、稼働させる為には時計をシェイクするしかない。





   ▲ケース側面2時位置にあるプッシュボタンで曜日送りが出来るが、結構間違って押してしまう事が多い。




▲文字盤全体が光を蓄えて暗い所では煌々と輝く。明暗両所でここまで視認性の良い時計は中々他に無いと思う。


    最近のオリエントのダイバーズウォッチは総じてデザイン面で優れた物が多く、作りもしっかりしていながら実売価格は信じられない位安いのが魅力。日常的に惜しみ無く思いっきり使い倒すのにもってこいの時計だと言えるだろう。


ところでマコってなに?


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「オリエント」は、日本の腕時計メーカー。1950年(昭和25年)に多摩計器株式会社として東京都南多摩郡日野町にて創業。東洋時計の日野工場を借り受け、翌年には「オリエント時計株式会社」に社名変更して腕時計「オリエントスター」を発売。その後順調に売り上げを伸ばしていたが、2000年頃から業績が悪化し、2009年(平成21年)にはセイコーエプソンの機能子会社になった。2017年(平成29年)にはエプソンに事業統合されて、現在オリエントはエプソンの腕時計ブランドとなっている。





2020年6月28日日曜日

東洋の交響曲


オリエント
シンフォニー
FER27008WO


ORIENT
SYMPHONY
FER27008WO

   2013年頃から海外市場向けに販売されているオリエントの自動巻き腕時計。直径41mm、厚さ12mm、ラグ幅22mm、重さ67.5g 。ケースはステンレス。風防はミネラルガラス。ベルトは型押し牛革。



 ムーブメントはオリエントの「Cal.48743」。約半世紀前の1971年頃から製造されているCal.46系の流れを汲むムーブメントで、セイコーの亀戸70系のパクリという説もある。古い設計だけに手巻き機能のない自動巻き専用機なので、ゼンマイを巻き上げる時は時計を振ってローターを廻してやる以外にない。また、時刻合わせの時の秒針停止機能もない。21石の6振動/秒でパワーリザーブは約40時間。日差は+25~-15。


 

   しかし、また似たような時計を買ってしまった。白い文字盤にアラビアインデックス。この組み合わせに何故こんなに惹かれてしまうのだろうか。
   そう言えば自分の母もアラビアインデックスの腕時計が好きだった。それに今でも茶の間で動いているのだが、両親が結婚した時に誰かから貰ったセイコーの掛け時計も琺瑯製の白い文字盤で、アラビアインデックスだ。人の好みと言うのは、こうしていつの間にか刷り込まれていくものなのかも知れない。


   それにしても、今回入手したこの時計、なんと消費税と送料込みで壱萬圓しなかった。機械式の時計としては破格値だが、デザインも作りも上質だし、時計としての精度も問題ない。これだけ高品質の製品がこんなにも低価格で手に入るのは人件費が安い国で組み立てをおこなっているからだろう。だが現在新型コロナの流行で世界の経済の仕組みも大きく変わろうとしている。今後腕時計の生産にも何らかの影響が出てくるはずだ。懸念されるのは、価格の上昇よりも会社の倒産や工場の閉鎖の方である。

2020年3月31日火曜日

東洋の君主


オリエント
モナーク
SDD03003YO


ORIENT
MONARCH
SDD03003YO


  2015年に発売されたオリエントの海外モデル。。手巻き式の国産腕時計は今では珍しい。オリエントではモナークシリーズ3種だけだし、セイコーだとグランドセイコーやレディースの一部だけ、シチズンに至ってはもう製造していないと思う。
   サンレイ仕上げされたシャンパンゴールドの文字盤にはアラビア数字が植字されていて、上品な高級感が漂っている。時針と分針はブレゲ針っぽいデザイン。12時位置にあるパワーリザーブのインジケーターは手巻きの時計にはあった方が便利だろうし、オリエントらしい個性が出ていて良い。ケースはステンレス製で50m防水。直径は40mm、厚さ13mm、重さは66gで、手巻きにしては分厚い方だ。風防はサファイアではなく、普通のミネラルガラスだが、この値段では仕方ないだろう。傷を付けないように気を付けたい。皮のベルトは柔らかく、新品でも手首にフィットする。


ムーブメントはオリエント製キャリバー「48C40」で、21石の6振動。パワーリザーブは40時間以上で、日差は+25~-15秒。


   かつてのオリエントは個性的なデザインの腕時計を数多く作っていたが、最近は他のメーカーのパクリが目立つようになってきたのが残念。でもどうせ似たようなデザインなら他のメーカーの製品を買うよりオリエントの方が断然お買い得なのだから、わざわざ高い時計を買わなくても良いのではと思ってしまう。物は考えようである。

2020年3月28日土曜日

東洋の渡鴉


オリエント
FAA02003B9
レイ・レイヴンII


ORIENT
FAA02003B9
`RAY  RAVEN  II ´

 2016年4月に海外市場向けに発売されたオリエントのダイバーズウォッチ。
ステンレス製のケースやベルトはガンメタル、文字盤や回転ベゼルは黒で精悍な印象。秒針の先端の赤が良いアクセントになっている。竜頭はねじ込み式で200m防水。風防はミネラルガラス製。ケースの直径は41.2mm、厚さ13.3mm。重さは169g。ムーブメントは自動巻きの「F6922」。22石の6振動、パワーリザーブは約40時間。日差は+25~-15秒。セイコーのダイアショックが組み込まれていて耐衝撃性がある。
2019年3月7日から国内向けの製品が「RN-AA0201B」という別の型番で販売されているが、オリエントではよくある事らしい。ネットでは同じ型番でカレンダーディスクが白いタイプの写真が見られるが、本当に実在しているのかは不明。また、450本限定という説もあるが、オリエントの公式サイトにはそのような表記はない。
   海外では、オリエントのダイバーズウォッチでドットインデックスのタイプに「Ray」というニックネームをつけていて、その中でもケースやベルトがガンメタル色のモデルを「Raven」(ワタリガラス)と呼んでいる。初代のRayやRavenは曜日送り用のプッシュボタンが2時位置についていたが、新機種ではそれが省略されてオリエントらしい個性が失われた半面、より洗練されたデザインになった。
 裏蓋にはカラスではなく2頭のイルカがレーザーで刻印されている。「MOVEMENT  JAPAN」と表記されている部分は、国内正規品の場合「MADE  IN  JAPAN」となっているのかも知れない。


   とうとうオリエントにまで手を出してしまった。いや、そういえば昔、オリエントの時計を買った覚えはあるのだが、たしか落として壊してしまい、修理に出したものの結局戻って来なかったというぼんやりした記憶がある。昔からオリエントの製品は低価格でありながら性能や品質が高い事で知られていたが、最近の製品にはあまり魅力的な物が無かった。今後コレクションが増えるかどうかはまだ分からない。



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「オリエント時計株式会社」は、東京都新宿区に本社を置く腕時計メーカー。1950年(昭和25年)に多摩計器株式会社として東京都南多摩郡日野町にて創業。東洋時計の日野工場を借り受け、翌年には現在の社名に変更して腕時計「オリエントスター」を発売する。業績悪化により2009年(平成21年)にはセイコーエプソンの機能子会社となり、2017年(平成29年)にはエプソンに事業統合されて、オリエントはエプソンの腕時計ブランドとなる。